第114回 看護師国家試験 午後 問65 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

子宮口全開大のときに破水した。 この破水はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 子宮口全開大のころに起こる破水は適時破水で、正常な経過である。

破水は「いつ起きたか」で分類する。目印になるのは陣痛の開始と子宮口全開大の2つの時点である。

子宮口が全開大したころに起こる破水を適時破水といい、これが正常な経過である。全開大になると児頭が卵膜を強く押し、子宮収縮による内圧の上昇も加わって卵膜が破れる。

  • 1

    前期破水不正解

    前期破水は陣痛が始まる前の破水をいう。本問は陣痛が進んで子宮口全開大に至っているので当てはまらない。

  • 2

    早期破水不正解

    早期破水は陣痛開始後、子宮口全開大より前の破水をいう。本問はこれより後の段階である。

  • 3

    遅滞破水不正解

    遅滞破水は子宮口全開大を過ぎても卵膜が破れないものをいい、分娩の進行が妨げられるため人工破膜を行う。

  • 4

    適時破水正解

    子宮口全開大のころに起こる破水が適時破水で、正常な分娩経過である。

📚 混同しやすいので注意

破水の名前は「陣痛が始まる前か後か」「全開大の前か後か」で決まる。

  • 破水かどうかの確認=羊水がアルカリ性であることを利用したBTB(ビーティービー)試験紙が青く変われば破水を疑う。尿もれやおりものとの見分けが必要
  • 破水した後の看護=臍帯脱出を防ぐため歩き回らせず、胎児心拍・体温・羊水のにおいや色を観察し、入浴や不要な内診を避ける
破水の分類
名称起こる時期臨床上の意味
前期破水陣痛開始前感染・臍帯脱出・早産のリスク。妊娠週数により管理が異なる
早期破水陣痛開始後〜子宮口全開大前感染・臍帯脱出に注意しながら分娩を進める
適時破水子宮口全開大の頃正常な経過
遅滞破水子宮口全開大以降も破水しない人工破膜を行う

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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