第114回 看護師国家試験 午後 問13 解説
📝 問題
臓器の移植に関する法律において脳死の判定基準となっている検査はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 法的脳死判定に含まれる検査は脳波検査(平坦脳波)。
法的脳死判定は次の5項目で行う。
・深昏睡 ・瞳孔の固定(両側4mm以上で対光反射なし) ・脳幹反射の消失 ・平坦脳波 ・自発呼吸の消失(無呼吸テスト)
判定は移植に関わらない2名以上の医師が行い、6時間以上(6歳未満は24時間以上)あけて2回実施する。2回目が終わった時刻が死亡時刻になる。脳波検査は、大脳の電気的な活動が失われたことを客観的に示す唯一の項目である。
- 1
脳波検査正解
正しい。30分以上連続して記録し、脳波が平坦であることを確認する。
- 2
筋電図検査不正解
筋肉や末梢神経の病気を調べる検査で、脳のはたらきをみるものではない。
- 3
神経伝導検査不正解
末梢神経の伝わる速さを測る検査で、末梢神経障害の診断に用いる。脳死判定の項目ではない。
- 4
脳脊髄液検査不正解
髄膜炎やくも膜下出血などの診断に用いる。脳死判定には含まれない。
📚 ここも一緒におさえておこう
判定の前提条件と、脳死でも残る反応を区別しておこう。
- 前提は、原因がはっきりした器質的な脳の障害で、回復の可能性がないこと
- 脊髄反射は脳死でも残ることがあり、脳死を否定する根拠にはならない
- 2010年施行の改正法で本人の意思が不明でも家族の承諾があれば提供でき、15歳未満からの提供も可能になった
| 判定項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 深昏睡 | JCS300、GCS3 |
| 瞳孔固定 | 左右とも4mm以上で対光反射なし |
| 脳幹反射の消失 | 対光・角膜・毛様脊髄・眼球頭・前庭・咽頭・咳の7つ |
| 平坦脳波 | 30分以上の連続記録で脳波が平坦 |
| 自発呼吸の消失 | 無呼吸テスト(最後に実施) |
参考: 臓器の移植に関する法律/法的脳死判定マニュアル
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について