第114回 看護師国家試験 午前 問11 解説
📝 問題
眼球運動を行う神経はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 眼球運動を行うのは外転神経で、外側直筋を動かして眼球を外へ向ける。
眼球を動かす筋(外眼筋)を支配する脳神経は3つだけ。動眼神経(Ⅲ)・滑車神経(Ⅳ)・外転神経(Ⅵ)である。
覚え方は「動く(動眼)・滑って(滑車)・外れる(外転)」。
このうち外転神経は外側直筋だけを支配し、眼球を外へ向ける。麻痺すると目が外へ向かなくなり、内側に寄った内斜視になって、横を見たときに物が二重に見える。
- 1
視神経不正解
視神経(Ⅱ)は見たものの情報を脳へ伝える感覚神経で、筋を動かす働きはない。
- 2
外転神経正解
正しい。外転神経(Ⅵ)は外側直筋を支配し、眼球を外へ向ける。
- 3
顔面神経不正解
顔面神経(Ⅶ)は表情筋を支配する。まぶたを閉じる筋は動かすが、眼球そのものは動かさない。
- 4
三叉神経不正解
三叉神経(Ⅴ)は顔と角膜の感覚、かむ筋の運動を担う。眼球運動には関わらない。
📚 国試でよく狙われるところ
瞳孔の観察は臨床でも国試でもよく問われる。
- 対光反射は、光の情報が視神経(Ⅱ)で入り、動眼神経(Ⅲ)で瞳孔を縮める。片方に光を当てて両眼が縮むかをみる。
- 瞳孔の左右差と対光反射の消失は頭蓋内圧が高まった危険なサインで、すぐに報告する。
| 脳神経 | 支配する筋 | 麻痺したときの所見 |
|---|---|---|
| 動眼神経(Ⅲ) | 上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋・上眼瞼挙筋・瞳孔括約筋 | 眼瞼下垂、散瞳、眼球が外下方を向く |
| 滑車神経(Ⅳ) | 上斜筋 | 下を見ると物が二重に見える、頭を傾けて補う |
| 外転神経(Ⅵ) | 外側直筋 | 内斜視、外へ向けられない、横並びの複視 |
参考: 標準生理学/解剖学(脳神経の走行と機能)
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について