第113回 看護師国家試験 午後 問84 解説

📝 問題

Sjögren〈シェーグレン〉症候群でリンパ球が浸潤して障害が起こるのはどれか。2つ選べ。

✅ 正解

2・4

💡 解説

✅ シェーグレン症候群では、リンパ球浸潤による障害が涙腺と唾液腺に起こる。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患で、涙や唾液を作る外分泌腺にリンパ球が入り込み、腺が壊されていく。標的になりやすいのが涙腺と唾液腺で、涙が減ってドライアイ(乾燥性角結膜炎)、唾液が減って口腔乾燥(ドライマウス)が起こる。

他は外分泌腺ではない。甲状腺・副甲状腺はホルモンを血液中に出す内分泌腺、胸腺はリンパ球を育てる器官で、この病気の主な標的ではない。

外分泌腺とは

汗・涙・唾液のように、体の表面や消化管へ分泌液を出す腺。ホルモンを血液中に出す内分泌腺と対になる。

  • 1

    胸腺不正解

    胸腺はシェーグレン症候群でリンパ球浸潤による障害が起こる典型的な部位ではない。

  • 2

    涙腺正解

    涙腺へのリンパ球浸潤で涙液が減り、ドライアイ(乾燥性角結膜炎)を生じる。

  • 3

    甲状腺不正解

    甲状腺は本疾患の主たる標的腺ではない。

  • 4

    唾液腺正解

    唾液腺へのリンパ球浸潤で唾液が減り、口腔乾燥(ドライマウス)を生じる。

  • 5

    副甲状腺不正解

    副甲状腺はシェーグレン症候群の障害部位ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

シェーグレン症候群は、乾燥で何が困るかと、乾燥を確かめる検査が問われる。検査の名前と、何を測るのかを対にして覚えよう。

  • 中年女性に多い。関節リウマチやSLEなど他の膠原病に合併する二次性もある
  • 唾液の減少によりう蝕や口腔カンジダ症が増える。含嗽・保湿剤・人工唾液・こまめな水分摂取で対応する
シェーグレン症候群の主な検査
検査内容・判定
Schirmer〈シルマー〉試験下眼瞼に濾紙を挟み、5分後の濡れた長さが5mm以下で涙液分泌低下
ガムテスト/サクソンテストガム10分咀嚼で唾液10mL以下、またはガーゼ2分で増加量2g以下
口唇小唾液腺生検腺組織へのリンパ球浸潤を確認する
自己抗体抗SS-A(Ro)抗体・抗SS-B(La)抗体、抗核抗体、リウマトイド因子

参考: シェーグレン症候群(外分泌腺の自己免疫性障害)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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