第113回 看護師国家試験 午後 問6 解説
📝 問題
成長・発達における順序性で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 成長・発達は頭部から脚部へ進む。
成長・発達には一定の順序性・方向性がある。方向としては(1)頭部から脚部(尾部)へ、(2)中心から末梢へ、(3)粗大から微細へ、(4)単純から複雑へと進む。首がすわってから座位・歩行が可能になるのはこの頭尾方向の原則の例である。
他の選択肢は方向が逆になっている。運動発達は粗大運動(首すわり・寝返り・歩行)が先で、微細運動(指先での摘みなど)が後、体幹に近い中心部から手足の末梢へと進む。原則の向きを取り違えないよう、「頭→脚、中心→末梢、粗大→微細、単純→複雑」とセットで覚えておく。
- 1
頭部から脚部へ正解
発達は頭部から脚部(頭尾方向)へ進む正しい順序性である。
- 2
微細から粗大へ不正解
運動発達は粗大運動が先で微細運動が後であり、向きが逆である。
- 3
複雑から単純へ不正解
発達は単純から複雑へ進むため、複雑から単純は誤りである。
- 4
末梢から中心へ不正解
発達は中心から末梢へ進むため、末梢から中心は誤りである。
📚 ここも一緒におさえておこう
発達には方向性のほかに、一定の順序性、速度の不均一性(スキャモンの発育曲線)、臨界期(敏感期)、個人差といった原則がある。
- 微細運動は5か月ごろの手全体でつかむから9〜10か月の母指と示指でのつまみへと進む
- スキャモンの発育曲線では神経系が最も早く(学童期にほぼ成人量)、生殖器系は思春期に急伸する
| 月齢 | 発達 |
|---|---|
| 3〜4か月 | 首がすわる |
| 5〜6か月 | 寝返りをする |
| 7〜8か月 | 支えなしで座る |
| 8〜9か月 | はいはい・つかまり立ち |
| 11〜12か月 | つたい歩き |
| 12〜15か月 | ひとり歩き |
参考: 標準的な小児発達学(発達の方向性の原則)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について