第113回 看護師国家試験 午後 問15 解説
📝 問題
高血圧が原因で起こりやすいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 高血圧が原因で起こりやすいのは脳出血である。
長期の高血圧は脳の細い動脈に負担をかけ、微小動脈瘤の形成や血管壁の脆弱化を招く。これが破綻すると脳出血(特に被殻・視床出血など)を起こすため、高血圧が主要な危険因子となる。
他の選択肢は成因が異なる。脳塞栓症は主に心房細動などによる心原性の塞栓、脳動静脈奇形は先天性の血管形成異常、急性硬膜下血腫は頭部外傷が主因である。 高血圧管理は脳出血予防の要であり、生活習慣の改善と降圧治療の重要性を実践に結び付けて理解しておきたい。
- 1
脳出血正解
高血圧は脳の細動脈を傷害し、脳出血の最大の危険因子となる。
- 2
脳塞栓症不正解
脳塞栓症は心房細動などによる心原性塞栓が主因である。
- 3
脳動静脈奇形不正解
脳動静脈奇形は先天性の血管形成異常であり高血圧が原因ではない。
- 4
急性硬膜下血腫不正解
急性硬膜下血腫は頭部外傷が主な原因である。
📚 国試でよく狙われるところ
高血圧の診断基準は診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上。降圧は脳出血の最も有効な予防策である。
| 病型 | 主な原因 | 特徴 |
|---|---|---|
| 脳出血 | 高血圧 | 被殻・視床に多い。日中の活動時に発症しやすい |
| くも膜下出血 | 脳動脈瘤の破裂 | 突然の激しい頭痛・嘔吐・意識障害 |
| アテローム血栓性脳梗塞 | 主幹動脈の動脈硬化 | 安静時・睡眠中の発症、段階的に進行 |
| 心原性脳塞栓症 | 心房細動などの心内血栓 | 突然発症で症状が完成、広範な梗塞 |
| ラクナ梗塞 | 細動脈硬化(高血圧) | 小さな梗塞で意識は保たれることが多い |
参考: 標準的な循環器・脳血管疾患学(高血圧と脳出血)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について