第112回 看護師国家試験 午後 問14 解説

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📝 問題

チアノーゼとは(  )の絶対量が増加して5g/dL以上になり、皮膚や粘膜が紫から青紫色を示す状態のことをいう。 (  )に入るのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ チアノーゼは脱酸素化ヘモグロビン〈還元ヘモグロビン〉が5g/dL以上に増加した状態である。

チアノーゼは、酸素と結合していない脱酸素化ヘモグロビン(還元ヘモグロビン)が毛細血管の血液中で絶対量として5g/dL以上に増加し、皮膚や粘膜が青紫色を呈する状態である。

国試ではチアノーゼの定義と「絶対量5g/dL」という数値が頻出する。ポイントは、酸素飽和度の割合ではなく脱酸素化ヘモグロビンの絶対量で決まる点である。 このため、もともとヘモグロビンが多い多血症では軽い低酸素でもチアノーゼが出やすく、逆に貧血が強いと重度の低酸素でもチアノーゼが現れにくい。 ビリルビンは黄疸、HbA1cは血糖の指標であり、チアノーゼの原因物質ではない。

  • 1

    ビリルビン不正解

    ビリルビンの増加は黄疸を来す原因であり、チアノーゼの原因物質ではない。

  • 2

    ヘモグロビン不正解

    ヘモグロビン全体ではなく、酸素と結合していない脱酸素化ヘモグロビンの増加がチアノーゼの本態である。

  • 3

    ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉不正解

    HbA1cは過去の血糖状態を反映する指標であり、チアノーゼとは無関係である。

  • 4

    脱酸素化ヘモグロビン〈還元ヘモグロビン〉正解

    脱酸素化(還元)ヘモグロビンが5g/dL以上に増加するとチアノーゼとして観察される。

📚 混同しやすいので注意

チアノーゼは「どこに出たか」と「なぜ出やすいか」の両方から問われる。中枢性か末梢性かは出る場所で、出やすさはヘモグロビンの量で決まる、と分けて覚えよう。

  • 貧血が強いとチアノーゼは出にくく、多血症では軽度の低酸素でも出やすい。皮膚色だけで酸素化を判断しない。
  • 口腔粘膜のチアノーゼは中枢性を、四肢末梢のみのチアノーゼは末梢性を示唆する。
チアノーゼの分類
分類機序出現部位・特徴
中枢性チアノーゼ肺でのガス交換障害や右左シャントにより動脈血の酸素化が低下口唇・口腔粘膜・舌など全身。SpO2の低下を伴う
末梢性チアノーゼ寒冷や心拍出量低下による末梢循環不全で組織の酸素摂取が増える四肢末端・爪床。動脈血酸素飽和度は正常

参考: 標準的な病態生理学(チアノーゼの定義)

出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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