第111回 看護師国家試験 午後 問90 解説
📝 問題
出生体重3,100gの新生児。日齢3の体重は3,000gである。 このときの体重減少率を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。 解答:①.②%
※ 数値を答える計算問題です(正解は下に掲載)。
✅ 正解
3.2
💡 解説
✅ 体重減少率は約3.2%である
新生児の体重減少率は、生理的体重減少の評価に用いる指標で、次の式で求める。
体重減少率(%)=(出生体重 − 現在の体重)÷ 出生体重 × 100
本問では出生体重3,100g、日齢3の体重3,000gなので、減った体重は3,100 − 3,000 = 100g。 これを出生体重で割って100を掛けると、100 ÷ 3,100 × 100 = 3.2258…%となる。 小数点以下第2位が「2」なので四捨五入では切り捨てとなり、3.2% となる。
生理的体重減少は、出生後に胎便・尿の排泄や不感蒸泄によって水分が失われる一方、哺乳量がまだ十分でないために起こる。通常は出生体重の5〜10%以内の減少にとどまるため、本問の約3.2%は正常範囲内である。 10%を超える減少は脱水や哺乳不足を疑う。
日齢とは
生まれた日を0日として数えた日数。日齢3は生まれてから3日目にあたる。
不感蒸泄とは
汗と気づかないうちに、皮膚や吐く息から失われていく水分。新生児は体重あたりの体表面積が大きく、失う量が多い。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
体重減少率は数字だけを変えて繰り返し出る。式を1つ覚えて数字を当てはめ、最後に「10%を超えていないか」で正常かどうかを判断しよう。 生理的体重減少は、胎便・尿の排泄と不感蒸泄による水分喪失に対して哺乳量が追いつかないために起こる。10%を超える減少や、生後2週を過ぎても出生体重に戻らない場合は哺乳不足・脱水を疑う。
- 体重減少率(%)=(出生体重−現在の体重)÷出生体重×100。
- 新生児の体重は生後3〜5日で最低となり、7〜10日で出生体重に戻るのが一般的。
- 低出生体重児=2,500g未満、極低出生体重児=1,500g未満、超低出生体重児=1,000g未満。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について