第111回 看護師国家試験 午後 問55 解説
📝 問題
退職した高齢者に就労機会を提供するのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 退職した高齢者に就労機会を提供するのはシルバー人材センターである。
シルバー人材センターは高年齢者雇用安定法に基づき、原則60歳以上の退職者などに、地域社会での臨時的・短期的な就業機会を提供する組織である。
他の選択肢は就労機会の提供を目的とはしない。 老人福祉センターは高齢者に各種相談・健康増進・教養・レクリエーションの場を提供する福祉施設。 老人クラブは高齢者が趣味・地域活動・社会貢献を行う自主的な地域組織。 自治会は地域住民全般の親睦・生活環境の維持を目的とする組織で、いずれも就労の提供機能はない。
覚え方は「就労・仕事=シルバー人材センター」。 老人福祉センターは憩い・相談・教養の場、老人クラブは仲間づくり・生きがい、と役割で区別する。
高年齢者雇用安定法とは
高齢者が働き続けられるようにするための法律。事業主に65歳までの雇用確保を義務づけ、シルバー人材センターの根拠にもなっている。
- 1
シルバー人材センター正解
シルバー人材センターは高齢者に臨時的・短期的な就業機会を提供する。
- 2
老人福祉センター不正解
老人福祉センターは相談・健康増進・教養の場を提供する施設で、就労提供ではない。
- 3
老人クラブ不正解
老人クラブは趣味・地域活動を行う自主組織で、就労機会の提供はしない。
- 4
自治会不正解
自治会は地域住民の親睦・生活環境維持が目的で、就労提供機能はない。
📚 国試でよく狙われるところ
高齢者に関わる組織は、名称と役割を入れ替えて問われる。根拠法と役割を対にして覚えよう。 高年齢者雇用安定法により、事業主には65歳までの雇用確保措置(義務)と70歳までの就業機会確保(努力義務)が求められている。
- 地域包括支援センターには保健師(または経験のある看護師)・社会福祉士・主任介護支援専門員が配置され、総合相談・権利擁護・包括的継続的ケアマネジメント・介護予防ケアマネジメントの4業務を担う。
- 高齢者の社会参加は生きがい・役割の獲得につながり、フレイル予防にも有効。
| 名称 | 根拠法 | 役割 |
|---|---|---|
| シルバー人材センター | 高年齢者雇用安定法 | おおむね60歳以上の希望者に臨時的・短期的な就業機会を提供 |
| 老人福祉センター | 老人福祉法 | 相談、健康増進、教養向上、レクリエーションの場を提供 |
| 老人クラブ | 老人福祉法(助成) | 高齢者が自主的に行う仲間づくり・社会奉仕・健康づくりの活動 |
| 地域包括支援センター | 介護保険法 | 総合相談、権利擁護、ケアマネジメントの中核機関 |
参考: 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について