第111回 看護師国家試験 午後 問17 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

全身性けいれん発作を起こしている患者に最も優先して行うのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 全身性けいれん発作時に最優先するのは気道確保である。

全身性けいれん発作を起こしている患者では、まず気道を確保して呼吸・換気を守ることが最優先となる。 ABC(気道・呼吸・循環)の原則に従い、生命維持に直結する気道の確保を最初に行う。 Aは気道(Airway)、Bは呼吸(Breathing)、Cは循環(Circulation)を意味する。 発作中は転倒・外傷や誤嚥、舌根沈下による気道閉塞のリスクがあるため、周囲の安全確保とともに気道の開通を保つ。

優先順位は、生命の危機(気道→呼吸→循環)に直結するものを最優先とする。周囲の環境整備(外傷予防)も重要だが、生命維持の観点では気道確保が上位にくる。末梢静脈路確保や心電図モニター装着は必要となりうる処置だが、最優先ではない。 国試では「けいれん・意識障害=まず気道確保(ABC)」が繰り返し問われる。

なお発作中に無理に口の中へ物を入れることは、外傷・窒息の危険があり避ける。 発作後は回復体位をとり誤嚥を防ぐ。

舌根沈下とは

意識が低下したときに舌のつけ根がのどの奥へ落ち込み、空気の通り道をふさぐこと。

回復体位とは

横向きに寝かせ、上側の膝を曲げて安定させる姿勢。吐いたものが気道に入りにくくなる。

  • 1

    気道確保正解

    ABCの原則に従い気道確保が最優先である。舌根沈下・誤嚥を防ぐ。

  • 2

    周囲の環境整備不正解

    周囲の環境整備で外傷予防は重要だが、気道確保より優先度は低い。

  • 3

    末梢静脈路の確保不正解

    末梢静脈路確保は薬剤投与に必要だが、最優先ではない。

  • 4

    心電図モニターの装着不正解

    心電図モニター装着は状態把握に有用だが最優先ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

発作中は無理に押さえつけない・口の中に物を入れない。 周囲の危険物を除いて頭部を保護し、衣服を緩めて呼吸を楽にする。

  • 観察・記録すべき項目=発作の開始時刻と持続時間、左右差、眼球や頭部の偏位、意識の有無、失禁の有無、発作後の状態。
  • 5分以上続く発作や、意識が回復しないうちに反復する発作はてんかん重積状態で、静脈路確保と抗けいれん薬投与が必要。
  • 発作後は回復体位とし、呼吸・SpO2・意識レベルを継続して観察する。
  • 小児の熱性けいれんは生後6か月〜5歳に好発し、多くは数分以内に自然に止まる。

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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