第110回 看護師国家試験 午後 問57 解説
📝 問題
受精と着床についての説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 受精卵は受精後4、5日で子宮に到達する。
卵管膨大部で受精した受精卵は、卵割を繰り返しながら卵管内を移動し、受精後およそ4〜5日で子宮腔に到達する。到達時には胚盤胞となっており、その後子宮内膜に着床する。 「受精後4、5日で子宮に到達する」が正しい。
卵子の受精能をもつ期間は排卵後約24時間程度であり48時間ではない。卵管采は排卵された卵子を卵管内に取り込む部分であり、精子と出会って受精が成立する場は卵管膨大部である。着床は桑実胚ではなく、さらに発育した胚盤胞の段階で起こる。
桑実胚とは
受精卵が分裂して、細胞が桑の実のようにびっしり詰まった段階。この段階ではまだ着床しない。
胚盤胞とは
桑実胚がさらに分裂し、中に空洞ができた段階。子宮に到達したあと、この段階で子宮内膜に着床する。
- 1
卵子が受精能をもつ期間は排卵後48時間である。不正解
卵子の受精能は排卵後約24時間で、48時間ではない。
- 2
卵管采で受精が起こる。不正解
受精は卵管采ではなく卵管膨大部で起こる。
- 3
受精卵は受精後4、5日で子宮に到達する。正解
受精卵は受精後4〜5日で子宮に到達する。
- 4
受精卵は桑実胚の段階で着床する。不正解
着床は桑実胚ではなく胚盤胞の段階で起こる。
📚 国試でよく狙われるところ
受精から着床までは日数が細かく、選択肢では1〜2日ずらして示される。受精→4〜5日で子宮に到達→6〜7日で着床開始、と時間の並びのまま追うのが確実である。 着床は受精後約6〜7日に始まり、受精後11〜12日ごろに完了する。 着床部位は子宮体部の内膜である。
- 精子の受精能は射精後およそ48〜72時間、卵子の受精能は排卵後およそ24時間。
- 受精卵は桑実胚→胚盤胞と発育し、胚盤胞の栄養膜(トロホブラスト)が子宮内膜に侵入して着床する。
- hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は栄養膜から分泌され、妊娠反応(尿中hCG)の指標となる。妊娠黄体を維持する働きをもつ。
- 妊娠週数は最終月経初日を0週0日として数え、排卵・受精はおよそ2週ごろ、分娩予定日は40週0日となる。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について