第110回 看護師国家試験 午後 問33 解説
📝 問題
小学校の児童が石けんと流水を用いた手指衛生の手技を習得するために最も適切な学習方法はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 手洗い場で実際に体験する学習が最も適切。
手指衛生のような手技(運動技能)の習得には、実際に自分の身体を動かして繰り返し行う体験学習が最も効果的である。石けんと流水を用いた正しい手洗いは、洗い残しやすい部位を含めて実践してみることで身につく。
動画視聴・話し合い・話を聞くといった方法は知識の獲得には役立つが、技能そのものの定着には実技体験に劣る。小学校児童という発達段階を踏まえても、見て真似て実際にやってみる能動的学習が適している。
運動技能とは
体を動かして行う技のこと。手洗いや注射のように、知識として知っているだけでは身につかず、繰り返しやってみて覚える。
- 1
動画を視聴する。不正解
動画視聴は知識獲得には有用だが手技の定着には不十分。
- 2
友人と話し合う。不正解
話し合いは意識づけになるが手技習得には直結しない。
- 3
手洗い場で体験する。正解
手洗い場での体験学習が運動技能の習得に最も効果的。
- 4
養護教諭の話を聞く。不正解
話を聞くだけでは受動的で手技の習得には至りにくい。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
学習方法を選ばせる問題は、その目標がどの領域かを先に決めると答えが決まる。 学習目標は認知領域(知識)・情意領域(態度)・精神運動領域(技能)の3領域に分けられ、技能を身につけさせたいときは実際にやってみる方法が最も効く。
- 手洗いで洗い残しやすい部位=指先・爪の間・指の間・母指の周囲・手首。
- 学校での健康教育は学校保健安全法に基づく学校保健計画のもと、養護教諭を中心に学級担任・学校医らが連携して行う。
| 領域 | 内容 | 適した学習方法 |
|---|---|---|
| 認知領域 | 知識・理解 | 講義、動画視聴、パンフレット |
| 情意領域 | 態度・価値観 | グループワーク、話し合い、ロールプレイ |
| 精神運動領域 | 技能・手技 | 実技演習、デモンストレーション、体験学習 |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について