第110回 看護師国家試験 午後 問22 解説
📝 問題
薬物の有害な作用を予測するために収集する情報はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 有害作用の予測にはアレルギーの既往を収集する。
薬物の有害な作用(副作用・アレルギー反応)を予測するには、アレルギーの既往に関する情報が最も重要である。過去に薬剤や食物でアレルギー反応を起こした経験は、投与薬でのアナフィラキシーや皮疹などの有害事象を予測する手がかりとなる。
居住地や家族構成は薬物有害作用の予測には直結せず、運動障害の有無も一般的な薬物有害反応の予測に必須ではない。 与薬前のアレルギー歴の確認は安全な薬物療法の基本である。
アナフィラキシーとは
薬や食べ物などによって、全身に急激に広がるアレルギー反応。血圧低下や呼吸困難をきたし、命に関わる。
- 1
居住地不正解
居住地は薬物有害作用の予測に直接関係しない。
- 2
家族構成不正解
家族構成は有害作用の予測に必要な情報ではない。
- 3
運動障害の有無不正解
運動障害の有無は一般的な薬物有害反応の予測に必須ではない。
- 4
アレルギーの既往正解
アレルギーの既往は有害反応やアナフィラキシーを予測する重要な情報である。
📚 国試でよく狙われるところ
与薬は「投与する前に何を確かめるか」が形を変えてくり返し問われる。6Rと、事前に集める情報をセットで覚えよう。 与薬の安全確認は6Rで行う。正しい患者・正しい薬剤・正しい目的・正しい用量・正しい用法(経路)・正しい時間。
- 投与前に確認する情報=アレルギー歴・既往歴・併用薬(市販薬やサプリメントを含む)・腎機能/肝機能・妊娠の有無。
- アナフィラキシーは投与直後〜30分以内に多く、蕁麻疹・呼吸困難・喘鳴・血圧低下・喉頭浮腫をきたす。第一選択はアドレナリンの筋肉内注射(大腿前外側)。
- アレルギーが判明したらカルテ・お薬手帳・患者本人と家族に情報を共有し、再投与を防ぐ。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について