第110回 看護師国家試験 午前 問55 解説
📝 問題
子どもの遊びで正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 子どもの遊びは身体機能の発達を促す。
遊びは子どもにとって単なる娯楽ではなく、身体機能・運動能力・知的発達・社会性・情緒の発達を促す重要な活動である。走る・登る・道具を扱うといった遊びを通じて、粗大運動・微細運動などの身体機能が発達する。
他の選択肢は、時期の目安か発達への影響が誤っている。 ごっこ遊び(象徴遊び)は2〜3歳ころから盛んになるもので、1歳では多くみられない。 感覚遊び(音・光・感触などを楽しむ遊び)は乳児期(生後まもなく)からみられるもので、8歳ころから始まるものではない。 テレビの長時間視聴は一方向的で相互的な言語のやりとりに乏しく、乳児の言語発達を促すとはいえず、むしろ発達への悪影響が指摘されている。
遊びの発達段階(感覚遊び→運動遊び→模倣・象徴遊び→ルールのある遊び)や、遊びが発達全般を促す意義は国試で問われやすい。
象徴遊びとは
目の前にないものを別のものに見立てて遊ぶこと。積み木を電話に見立てるなど、頭の中でイメージを扱う力が育つと現れる。
粗大運動とは
歩く・走る・跳ぶなど、体全体を大きく使う動き。指先を使う細かい動きは微細運動という。
- 1
身体機能の発達を促す。正解
遊びは運動や操作を通じて身体機能・運動能力の発達を促す。
- 2
1歳でごっこ遊びが多くみられる。不正解
ごっこ遊びは2〜3歳ころから盛んになり、1歳では多くみられない。
- 3
感覚遊びは8歳ころからみられるようになる。不正解
感覚遊びは乳児期からみられ、8歳ころに始まるものではない。
- 4
テレビの長時間視聴は乳児の言語発達を促す。不正解
テレビの長時間視聴は相互的やりとりに乏しく、言語発達を促すとはいえない。
📚 ここも一緒におさえておこう
遊びは子どもの生活そのものといわれ、入院中も遊びの機会を保障することが小児看護の基本である。 遊びの形態は、年齢の目安とセットで出題される。ひとりで遊ぶ→そばで遊ぶ→一緒に遊ぶ、と広がる順で覚えよう。
| 遊びの形態 | 目安の時期 | 内容 |
|---|---|---|
| ①ひとり遊び | 2歳ごろまで | 他児と関わらず一人で遊ぶ |
| ②傍観的遊び | 2歳ごろ | 他児の遊びを見ているが加わらない |
| ③平行(並行)遊び | 2〜3歳ごろ | そばで同じような遊びをするが交流は乏しい |
| ④連合遊び | 3〜4歳ごろ | 一緒に遊ぶが役割分担は明確でない |
| ⑤協同遊び | 4〜5歳ごろ以降 | 共通の目的をもち役割を分担して遊ぶ |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について