第110回 看護師国家試験 午前 問109 解説
📝 問題
A さん(29歳、初産婦)は、妊娠37週0日で2,780 gの男児を正常分娩で出産した。出生後1分の児の状態は、心拍数150/分、四肢を屈曲させて啼泣している。顔面を清拭されると激しく啼泣し、全身はピンク色である。 このときの児のApgar〈アプガー〉スコアは何点か。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 各項目2点で合計10点。
Apgar(アプガー)スコアは、心拍数・呼吸・筋緊張・反射(刺激に対する反応)・皮膚色の5項目を各0〜2点で評価する。 本児は心拍数150/分(100以上で2点)、啼泣していて呼吸は良好(2点)、啼泣とともに四肢を活発に動かしており筋緊張は良好(2点)、顔面を清拭されて激しく啼泣=刺激への反応良好(2点)、全身ピンク色(2点)である。 5項目すべてが2点なので、合計は10点となる。
8点・6点・4点は、いずれかの項目に減点があるときの合計であり、本児には当てはまらない。 Apgarスコアは出生後1分と5分に評価し、新生児の状態と蘇生の必要性を判断する。
啼泣とは
赤ちゃんが声を上げて泣くこと。産科や小児の記録で使う言葉で、泣き声の強さや長さも観察の対象になる。
- 1
10点正解
心拍数・呼吸・筋緊張・反射・皮膚色の5項目すべてが2点で合計10点。
- 2
8点不正解
全項目2点のため8点にはならない。1項目でも1点なら8点となる。
- 3
6点不正解
6点となるには減点が計4点必要だが、本児は各項目良好で該当しない。
- 4
4点不正解
4点は第1度仮死(軽症仮死)にあたる点数で、各項目が良好な本児には該当しない。
📚 国試でよく狙われるところ
Apgar(アプガー)スコアは合計点だけでなく、何点なら仮死かまで問われる。点数と判定を対にして覚えよう。
- 8〜10点=正常
- 4〜7点=第1度仮死(軽症仮死)
- 0〜3点=第2度仮死(重症仮死)
| 項目 | 0点 | 1点 | 2点 |
|---|---|---|---|
| 心拍数 | なし | 100/分未満 | 100/分以上 |
| 呼吸 | なし | 弱い泣き声・不規則 | 強く泣く・規則的 |
| 筋緊張 | だらんとしている | 四肢をやや屈曲 | 四肢を活発に動かす |
| 反射(刺激に対する反応) | 反応なし | 顔をしかめる | 咳・くしゃみ・啼泣 |
| 皮膚色 | 全身蒼白またはチアノーゼ | 体幹はピンク・四肢チアノーゼ | 全身ピンク |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について