第109回 看護師国家試験 午後 問48 解説
📝 問題
慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 行動の習慣化を促すことが自己管理を促進する。
慢性疾患の自己管理は長期にわたるため、無理なく続けられる行動を日常生活に定着させる(習慣化する)ことが継続につながる。 行動の習慣化を促す援助が最も適切である。
目標は患者自身が設定してこそ主体性が高まり、医療者が一方的に設定するのは不適切である。 結果だけを優先して評価すると、うまくいかないときに自己効力感が低下しやすいため、過程も評価することが望ましい。 うまくいかない行動にばかり目を向けさせると意欲が下がるため、できていることを認めて強化するほうが効果的である。
自己効力感とは
「自分ならこの行動をやりとげられる」という自信。高いほど行動を始めやすく、続けやすい。
- 1
行動の習慣化を促す。正解
無理なく続けられる行動の習慣化が長期の自己管理継続につながる。
- 2
医療者が患者の目標を設定する。不正解
目標は患者自身が設定することで主体性と達成感が高まる。
- 3
結果を優先して評価することを促す。不正解
結果偏重は失敗時の自己効力感低下を招く。過程も評価する。
- 4
うまくいかない行動に目を向けるよう促す。不正解
できない点への注目は意欲を下げる。できている点を認めて強化する。
📚 ここも一緒におさえておこう
自己管理の支援は、目標の立て方・評価の仕方・続け方の3つに分けて問われる。 どれも「決めるのも続けるのも患者本人」という軸で見分けよう。
- 目標は患者自身が具体的で達成可能なもの(スモールステップ)に設定する
- 家族・患者会・地域資源などのソーシャルサポートを活用すると継続を支えやすい
- 生活に組み込める形(既にある習慣とセットにする等)にすると習慣化しやすい
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について