第109回 看護師国家試験 午後 問41 解説
📝 問題
成人のセルフケア行動に関する学習を促進するのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 自己効力感がセルフケア行動の学習を促進する。
自己効力感は「自分はその行動をうまく遂行できる」という確信であり、バンデューラが提唱した概念である。 自己効力感が高いほど困難な行動にも積極的に取り組み、継続できるため、成人のセルフケア行動の学習・定着を促進する。
パターナリズムは、医療者が患者に代わって決定する家父長的な態度で、自律を妨げる。 プレパレーションは、主に小児が検査・処置に心の準備をするための支援である。 ノンコンプライアンスは指示や治療計画を守らないことを指し、いずれもセルフケアの促進要因ではない。
- 1
自己効力感正解
自分はできるという確信が行動の遂行と継続を促進する。
- 2
パターナリズム不正解
パターナリズムは医療者主導の態度で患者の自律を妨げる。
- 3
プレパレーション不正解
プレパレーションは主に小児の処置前の心理的準備を指す。
- 4
ノンコンプライアンス不正解
ノンコンプライアンスは治療計画を守らないことで、促進要因ではない。
📚 これとセットで理解しよう
自己効力感を高める4つの情報源は①成功体験(遂行行動の達成)②代理体験(モデリング)③言語的説得④生理的・情動的状態で、なかでも成功体験の影響が最も大きい。 行動変容ステージモデルとあわせて、どの段階の人に何を働きかけるかで覚えよう。
- ステージに合わせて働きかけを変える。前熟考期にいきなり具体的方法を教えても行動は変わらない
- 達成できる小さな目標(スモールステップ)を重ねることが成功体験につながる
| ステージ | 状態 |
|---|---|
| ①前熟考期 | 6か月以内に行動を変える気がない |
| ②熟考期 | 6か月以内に行動を変える意思がある |
| ③準備期 | 1か月以内に変える意思があり、準備を始めている |
| ④実行期 | 行動を変えて6か月未満 |
| ⑤維持期 | 行動を変えて6か月以上続いている |
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について