第109回 看護師国家試験 午前 問73 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

医療法における医療計画で正しいのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 医療法の医療計画には在宅医療が含まれる。

医療計画は医療法に基づき都道府県が策定するもので、地域の医療提供体制の確保を目的とする。5疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病・精神疾患)・5事業(救急・災害・へき地・周産期・小児医療)および在宅医療について、必要な体制の整備を定める。 第8次医療計画(令和6年度〜)からは新興感染症等への対応が加わり、5疾病6事業になった。 「在宅医療が含まれる」が正しい。

国が定めるのは医療提供体制の基本方針までで、それに即して地域の実情に合わせた計画を作るのが都道府県である。見直しの周期は原則6年ごと(在宅医療・介護連携等に関わる部分は中間年で見直し)であり、3年ごとではない。病床数(基準病床数)の設定など病床の整備も医療計画の重要な内容であり、含まれないという記述は誤りである。 国試では策定主体・見直しの周期・含まれる内容が頻出である。

  • 1

    国が策定する。不正解

    医療計画を策定するのは国ではなく都道府県である。

  • 2

    在宅医療が含まれる。正解

    医療計画には5疾病5事業に加えて、在宅医療の体制整備も含まれる。

  • 3

    3年ごとに見直される。不正解

    見直しは原則6年ごとであり、3年ごとではない。

  • 4

    病床の整備は含まれない。不正解

    基準病床数など病床の整備は医療計画の重要な内容に含まれる。

📚 ここも一緒におさえておこう

医療計画は、医療圏の区分と病床の考え方までまとめて問われる。医療圏は範囲の広さの順に並べて覚えよう。

  • 医療圏は3層構造。一次医療圏=身近な外来医療(おおむね市町村)、二次医療圏=一般的な入院医療、三次医療圏=特殊・高度な医療(原則として都道府県単位)。
  • 基準病床数は二次医療圏(療養病床・一般病床)ごとに定め、病床の地域偏在を是正する。
  • 地域医療構想は、病床機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ごとの必要量を推計し、医療計画の一部として位置づけられる。
医療計画に定める5疾病・5事業(第8次で6事業)
区分内容
5疾病がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患
5事業救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療(小児救急を含む)
第8次で追加新興感染症発生・まん延時における医療
そのほか在宅医療、医療圏、基準病床数、医師確保計画、外来医療計画

参考: 医療法

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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