第109回 看護師国家試験 午前 問46 解説
📝 問題
細菌性髄膜炎の症状はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 細菌性髄膜炎では髄膜刺激症状として羞明がみられる。
細菌性髄膜炎では、髄膜の炎症により発熱・頭痛・嘔吐に加えて髄膜刺激症状が現れる。 羞明(光をまぶしく感じる)は髄膜刺激症状の一つで、項部硬直・ケルニッヒ徴候・ブルジンスキー徴候とともにみられる。
羽ばたき振戦は肝性脳症や高二酸化炭素血症などの代謝性脳症でみられる。 レイノー現象は末梢血管の攣縮によるもので、膠原病などでみられる。 ブルンベルグ徴候(反跳痛)は腹膜刺激症状で、急性腹症の所見である。 いずれも髄膜炎の症状ではない。
細菌性髄膜炎は緊急性が高く、早期の抗菌薬投与が予後を左右する。
- 1
羞明正解
羞明は髄膜刺激症状の一つで、細菌性髄膜炎でみられる。
- 2
羽ばたき振戦不正解
羽ばたき振戦は肝性脳症など代謝性脳症の症状である。
- 3
Raynaud(レイノー)現象不正解
レイノー現象は末梢血管攣縮による症状で膠原病などにみられる。
- 4
Blumberg(ブルンベルグ)徴候不正解
ブルンベルグ徴候(反跳痛)は腹膜刺激症状で、急性腹症でみられる所見である。
📚 混同しやすいので注意
髄膜炎は、髄膜刺激症状の名前と、細菌性・ウイルス性で違う髄液所見が問われる。所見と原因を対にして覚えよう。
- 髄膜刺激症状は項部硬直・Kernig(ケルニッヒ)徴候・Brudzinski(ブルジンスキー)徴候で、羞明・頭痛・嘔吐を伴う
- 診断は腰椎穿刺(第3〜4腰椎間)による髄液検査で行う
- 細菌性髄膜炎の髄液は細胞数の増加(好中球優位)・糖の低下・蛋白の増加を示す
- ウイルス性髄膜炎では髄液の糖は正常で、リンパ球が優位になる
- 腰椎穿刺の後は低髄圧性頭痛を防ぐため、しばらく枕をせずに安静臥床とし、水分摂取を促す
- 頭蓋内圧亢進が疑われる場合は脳ヘルニアの危険があるため、穿刺の前に画像評価を行う
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について