第109回 看護師国家試験 午前 問23 解説
📝 問題
皮下注射で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 皮下注射は皮下脂肪が5mm以上ある部位を選択する。
皮下注射は皮下組織に薬液を注入する方法で、皮下脂肪が十分にある(おおむね5mm以上)部位を選ぶ。 上腕伸側などが代表的である。 脂肪が薄い部位では、針が筋肉に達したり、薬の吸収が十分に得られなかったりする。
注射部位は伸展させず、皮膚をつまみ上げる。 針は細めの23〜27Gを用い、18〜20Gは太すぎる。 刺入角度は10〜30度が基本で、45〜90度は筋肉内注射の角度である。
G〈ゲージ〉とは
注射針の太さを表す単位。数字が大きいほど針は細くなる。
- 1
注射部位を伸展する。不正解
皮下注射では皮膚をつまみ上げる。伸展は不適切。
- 2
注射針は18〜20 Gを使用する。不正解
18〜20Gは太く筋注向き。皮下注射は23〜27G程度。
- 3
針の刺入角度は45〜90度にする。不正解
45〜90度は深すぎ筋注に近い。皮下注射は10〜30度。
- 4
皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。正解
皮下脂肪が5mm以上ある部位を選ぶのが適切である。
📚 混同しやすいので注意
注射は、刺入角度・針の太さ・部位を入れ替えて問われる。 4つの方法を表で対比して覚えよう。
- インスリンの自己注射は皮下注射で、同じ部位への繰り返しを避けて2〜3cmずつずらす(硬結・皮下脂肪萎縮の予防)
- 皮内注射はツベルクリン反応やアレルギー検査に用い、注入後に膨疹ができるのが正しく入った証拠
| 方法 | 刺入角度 | 針の太さの目安 | 主な部位 |
|---|---|---|---|
| 皮内注射 | ほぼ0〜10度(皮膚とほぼ平行) | 26〜27G | 前腕内側 |
| 皮下注射 | 10〜30度 | 23〜27G | 上腕伸側・腹部・大腿外側 |
| 筋肉内注射 | 45〜90度 | 21〜23G | 三角筋(肩峰から3横指下)・中殿筋 |
| 静脈内注射 | 15〜20度 | 18〜23G | 肘正中皮静脈・橈側皮静脈など |
中殿筋への筋肉内注射の部位選定にはクラークの点・ホッホシュテッターの部位を用い、坐骨神経の損傷を避ける。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について