第108回 看護師国家試験 午後 問76 解説
📝 問題
成人で、骨髄が脂肪組織になっているのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 成人で骨髄が脂肪組織(黄色骨髄)となっているのは大腿骨の骨幹である。
生まれたときは全身の骨髄が造血を行う赤色骨髄だが、成長すると四肢の長管骨の骨幹部では造血が止まり、脂肪に置き換わった黄色骨髄(脂肪髄)になる。 大腿骨の骨幹はその代表である。
他の4つは、成人でも赤色骨髄が残る部位である。 胸骨・肋骨・椎骨・寛骨(腸骨)といった体幹の扁平骨・短骨には造血能が残り、骨髄穿刺はここで行う。
- 1
寛骨不正解
寛骨(腸骨)は成人でも造血を行う赤色骨髄が残る部位で、骨髄穿刺の穿刺部位にもなる。
- 2
胸骨不正解
胸骨は成人でも赤色骨髄が残り、造血が続く部位である。
- 3
大腿骨の骨幹正解
大腿骨の骨幹は成人では造血能を失い、脂肪に置き換わった黄色骨髄となっている。
- 4
椎骨の椎体不正解
椎骨の椎体は成人でも赤色骨髄が残り、造血が行われる部位である。
- 5
肋骨不正解
肋骨は成人でも赤色骨髄が残り、造血が続く扁平骨である。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
造血の場は発生・成長とともに移動する。 骨髄穿刺の部位は「赤色骨髄が残る場所」と結び付けて覚えよう。
- 胎生期の造血は卵黄嚢→肝臓・脾臓→骨髄と移り変わる
- 成人の骨髄穿刺は腸骨(後腸骨稜)や胸骨で行う
参考: 医学書院「系統看護学講座 人体の構造と機能」/標準組織学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について