第108回 看護師国家試験 午後 問44 解説
📝 問題
経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのは「検査後はベッド上安静とする」である。
経皮的腎生検は、背中側から腎臓に針を刺して組織を採る検査である。腎臓は血流が豊富なため、出血が最も注意すべき合併症になる。 出血を防ぐため、検査後は穿刺部を圧迫して止血し、当日はベッド上安静を保つ。安静にすることで、再出血や血腫ができるのを防ぐ。
他の選択肢は誤り。検査中の体位は仰臥位ではなく、腎臓を固定しやすい腹臥位で行う(腹部に枕を入れることが多い)。 穿刺のときは腎臓の位置を動かさないため、繰り返し深呼吸するのではなく息を止めてもらう。 検査後2日間の禁食は不要で、飲食は通常制限しない。むしろ水分をとって尿量を確保し、血尿が続かないかを観察する。
- 1
検査中の体位は仰臥位とする。不正解
経皮的腎生検は通常、腎を固定しやすい腹臥位で行い、仰臥位ではない。
- 2
穿刺時にくり返し深呼吸をする。不正解
穿刺時は腎の位置を安定させるため息を止めてもらい、繰り返し深呼吸はさせない。
- 3
検査後はベッド上安静とする。正解
出血予防のため検査後はベッド上安静とし、穿刺部の圧迫・止血を図る。
- 4
検査後2日間は禁食にする。不正解
検査後2日間の禁食は不要で、水分摂取を促し血尿を観察する。
📚 ここも一緒におさえておこう
腎生検は、検査の前・中・後で何をするかが順に問われる。すべて出血を防ぎ、早く見つけるためだと考えるとつながる。
- 検査前:凝固能・血液型・血圧を確認し、抗凝固薬・抗血小板薬は医師の指示で休薬する
- 検査中:腹臥位とし、穿刺の瞬間は息を止めてもらって腎臓の動きを抑える
- 検査後:穿刺部を圧迫し、当日はベッド上安静。翌日から段階的に離床する
- 観察:肉眼的血尿の持続、腰背部痛、腹部膨満、血圧低下・頻脈は出血のサイン
- 尿量を確保して血尿を洗い流すため、指示に従って水分摂取を促す
参考: 系統看護学講座 成人看護学 腎・泌尿器
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について