第108回 看護師国家試験 午後 問20 解説
📝 問題
転倒・転落の危険性が高い成人の入院患者に看護師が行う対応で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 転倒・転落リスクの高い患者には、端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。
転倒・転落予防では、患者が立ち上がる・移乗する動作を安定させることが大切である。 端坐位になったときに足底がしっかり床につく高さにベッドを調整すると、姿勢が安定し、立ち上がりや移乗を安全に行える。 高すぎても低すぎても、転落や立ち上がり時のふらつきの原因になる。
他の3つは適切ではない。 夜間のおむつ使用は排泄の自立を妨げ、尊厳も損なう。 スリッパは脱げやすいので、かかとのある滑りにくい履物にする。 離床センサーは、患者が動き出したことを早く知るために活用する。
- 1
夜間はおむつを使用する。不正解
夜間のおむつ使用は排泄自立を妨げ尊厳を損ない、転倒予防策として不適切である。
- 2
履物はスリッパを使用する。不正解
スリッパは脱げやすく転倒を助長するため、かかとのある履物が望ましい。
- 3
離床センサーの使用は控える。不正解
離床センサーは危険察知に有用で、使用を控えるのは不適切である。
- 4
端坐位時に足底が床につくベッドの高さにする。正解
端坐位で足底が床につく高さは姿勢を安定させ、転倒を防ぐ。
📚 ここも一緒におさえておこう
転倒・転落のリスクは、患者側(内的要因)・薬剤・環境側(外的要因)の3つに分けて評価する。 どの区分の要因かを入れ替えて問われるので、区分ごとに覚えよう。
| 区分 | 主な要因 |
|---|---|
| 内的要因 | 高齢、転倒歴、筋力低下・バランス障害、視力低下、認知機能低下・せん妄、失禁や頻尿、麻痺 |
| 薬剤要因 | 睡眠薬・抗不安薬、降圧薬、利尿薬、下剤、抗精神病薬 |
| 外的要因 | ベッドの高さ、ナースコールの位置、履物、床の濡れ・コード類、照明、点滴スタンドなどのルート |
入院時にアセスメントスコアで評価し、状態の変化ごとに再評価する。
参考: 医療安全(転倒転落防止)ガイド
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について