第108回 看護師国家試験 午後 問19 解説
📝 問題
右前腕に持続点滴をしている患者の寝衣交換で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 右前腕に持続点滴中の患者の寝衣交換は、健側の左袖から脱ぎ、患側の右袖から着る。
点滴などで一側の上肢に制約がある患者の寝衣交換は「脱健着患(だっけんちゃっかん)」が原則である。 脱ぐときは動かしやすい健側(左)から、着るときは動かしにくい患側(右)から行う。 こうすると点滴側(右)の腕を動かす範囲が最小になり、ルートの抜去や患者の負担を防げる。
本問では点滴のある右が患側にあたるため、左から脱ぎ、右から着る。 片麻痺のある患者の更衣でも同じ原則が当てはまる。
- 1
左袖から脱ぎ、右袖から着る。正解
健側の左から脱ぎ、患側の右から着るのが脱健着患である。
- 2
左袖から脱ぎ、左袖から着る。不正解
着るときも左(健側)からでは患側の負担が大きく、脱健着患に反する。
- 3
右袖から脱ぎ、左袖から着る。不正解
脱ぐときに右(患側)からでは点滴側を大きく動かすことになり不適切である。
- 4
右袖から脱ぎ、右袖から着る。不正解
脱ぐも着るも右(患側)からは原則に反し、点滴トラブルを招きやすい。
📚 国試でよく狙われるところ
片麻痺や点滴のある患者の援助は「健側・患側のどちらから」を問う形で繰り返し出る。 動作ごとに、どちらが先かを対にして覚えよう。
- 更衣は脱健着患(脱ぐのは健側から、着るのは患側から)
- ベッドから車椅子への移乗は、車椅子を健側に約20〜30度の角度で置く
- 杖歩行(3動作)は杖→患側の足→健側の足の順
- 階段は手すりを使いながら、昇りは健側の足から、降りは患側の足から
- 介助者は原則として患側に立って支える
参考: 基礎看護技術テキスト
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について