第108回 看護師国家試験 午前 問54 解説
📝 問題
平成28年(2016年)の国民生活基礎調査における高齢者世帯の所得構造を図に示す。 Aはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ Aは公的年金・恩給で、高齢者世帯の所得の6割前後を占める。
平成28年(2016年)の国民生活基礎調査では、高齢者世帯の所得の6割前後を公的年金・恩給が占め、稼働所得がこれに次ぐ。 Aに当たるのは、この公的年金・恩給である。
他の3つは、いずれも公的年金・恩給より小さい割合にとどまる。 稼働所得(働いて得る収入)は高齢者世帯では全世帯より小さく、財産所得はごく一部、年金以外の社会保障給付金はさらに小さい。
恩給とは
公的年金制度ができる前からある、旧軍人や旧公務員などへの年金。統計では公的年金とまとめて数える。
- 1
稼働所得不正解
稼働所得は公的年金・恩給より割合が小さく、最大構成要素Aには該当しない。
- 2
財産所得不正解
財産所得は高齢者世帯所得のごく一部で、最大構成要素Aには該当しない。
- 3
公的年金・恩給正解
公的年金・恩給は高齢者世帯の所得の約6割を占める最大の構成要素で、Aに該当する。
- 4
年金以外の社会保障給付金不正解
年金以外の社会保障給付金は割合が小さく、最大構成要素Aには該当しない。
📚 ここも一緒におさえておこう
国民生活基礎調査は、世帯・健康・介護・所得などを調べる国の基幹統計である。 3年ごとの大規模調査年に詳細が公表される。
- 高齢者世帯とは、65歳以上の者のみ、またはこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。
- 高齢者世帯の所得は公的年金・恩給が中心で、稼働所得の占める割合は全世帯より小さい。
- 公的年金は、20歳以上60歳未満の全国民が加入する国民年金(基礎年金)と、被用者が上乗せで加入する厚生年金の2階建てである。
- 老齢基礎年金の受給開始は原則65歳で、繰上げ受給・繰下げ受給を選ぶこともできる。
参考: 厚生労働省「国民生活基礎調査」(高齢者世帯の所得)/高齢社会白書
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について