第108回 看護師国家試験 午前 問42 解説
📝 問題
20℃から24℃で保存するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 血小板製剤は室温(20〜24℃)で振盪しながら保存する。
血液製剤は、種類ごとに保存の条件が決まっている。 血小板製剤は低い温度に置くと集まって固まり働きが落ちるため、20〜24℃で振盪しながら保存する。有効期間も採血後4日間と短い。
他の選択肢は、いずれも低い温度で保存する製剤である。 赤血球液と全血製剤は2〜6℃の冷蔵、新鮮凍結血漿(血漿製剤)は−20℃以下で凍結して保存する。
冷やさないのは血小板だけ、と覚えておく。
振盪とは
ゆっくり揺すり続けること。血小板製剤は静かに置いておくと固まってしまうため、専用の装置で揺らしながら保存する。
- 1
全血製剤不正解
全血製剤は2〜6℃で冷蔵保存するため、20〜24℃保存には該当しない。
- 2
血漿製剤不正解
血漿製剤(新鮮凍結血漿)は−20℃以下で凍結保存する。
- 3
赤血球液不正解
赤血球液は2〜6℃で冷蔵保存するため、20〜24℃保存には該当しない。
- 4
血小板製剤正解
血小板製剤は20〜24℃で振盪保存する。冷蔵すると機能が低下する。
📚 国試でよく狙われるところ
輸血は、製剤ごとの保存条件と、開始後の観察・副作用が問われる。製剤名・保存温度・有効期間の3つを1組にして覚えよう。
- 輸血前は患者氏名・血液型・製剤番号・有効期限を複数人で確認する。
- 輸血開始後5分間はベッドサイドで観察し、15分後に再度観察する。
- 急性溶血性反応(ABO不適合)は輸血開始直後の発熱・悪寒・腰背部痛・血色素尿が特徴で、直ちに中止する。
- 輸血関連急性肺障害(TRALI)は輸血後6時間以内の呼吸困難・低酸素血症で発症する。
- 新鮮凍結血漿(FFP)は30〜37℃の恒温槽で融解し、融解後は速やかに使用する。
| 製剤 | 保存温度 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 赤血球液〈RBC〉 | 2〜6℃ | 採血後28日間 |
| 血小板濃厚液〈PC〉 | 20〜24℃(振盪しながら) | 採血後4日間 |
| 新鮮凍結血漿〈FFP〉 | マイナス20℃以下 | 採血後1年間 |
| 人全血液 | 2〜6℃ | 採血後21日間 |
参考: 日本赤十字社「血液製剤の保存温度」/輸血療法の実施に関する指針
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について