第108回 看護師国家試験 午前 問30 解説
📝 問題
低血糖時の症状はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 低血糖時の症状は冷汗である。
低血糖になると、血糖を上げようとして交感神経が興奮し、アドレナリンなどが分泌される。 これにより発汗(冷汗)・動悸・頻脈・振戦・顔面蒼白といった自律神経症状が現れる。
さらに血糖が下がると、脳のエネルギー不足による中枢神経症状(意識障害・けいれん)が加わる。
他の3つは低血糖に典型的ではない。交感神経が興奮するため脈は速くなり、徐脈にはならない。発疹と多幸感も、低血糖の典型的な症状ではない。
- 1
発疹不正解
発疹は低血糖の典型症状ではない。
- 2
徐脈不正解
低血糖では交感神経興奮により頻脈となることが多く、徐脈は典型的でない。
- 3
冷汗正解
冷汗は交感神経興奮による低血糖の代表的な自律神経症状である。
- 4
多幸感不正解
多幸感は低血糖の典型症状ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
低血糖は、症状よりも「気づいたあと何をするか」が問われる。 冷汗や動悸などの自律神経症状は、脳の症状が出る前に現れる「警告症状」である。ここで手を打てるかどうかが分かれ目になる。
- 意識があればブドウ糖10〜20g(またはブドウ糖を含む飲料)を経口摂取させる。
- 意識障害があるときは経口摂取させず、50%ブドウ糖液の静脈内注射などを行う。
- α-グルコシダーゼ阻害薬の服用中は、砂糖ではなくブドウ糖を用いる。
- 自律神経障害のある患者やβ遮断薬使用中は警告症状が乏しく、無自覚性低血糖に注意する。
| 血糖値の目安 | 症状 |
|---|---|
| 約70mg/dL以下 | 交感神経症状:発汗(冷汗)、動悸・頻脈、振戦、顔面蒼白、不安感、強い空腹感 |
| 約50mg/dL以下 | 中枢神経症状:頭痛、集中力低下、眠気、異常行動、けいれん、昏睡 |
参考: 標準的な内分泌・代謝学教科書(低血糖)
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について