第107回 看護師国家試験 午後 問22 解説
📝 問題
静脈血採血の方法で正しいのはどれか。
- 1駆血帯を巻いている時間は2分以内とする。
- 2針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。
- 3静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。
- 4針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。
✅ 正解
出題時の取り扱いにより採点対象外(正答なし)とされた問題です。
💡 解説
✅ 本問は採点対象から除外され、正解となる選択肢は設定されていない。
静脈血採血には、次の原則がある。 ・駆血帯を巻く時間は短くとどめる(長いと血液の性状が変わる) ・針の刃面は上向きにして刺入する ・刺入後に強く陰圧をかけない ・抜針後は数分間の圧迫止血を行う
本問は第107回看護師国家試験で採点対象から除外された問題で、正解となる選択肢は設定されていない。
溶血とは
赤血球が壊れて中身が血液中に出ること。採血の手技によって起こり、カリウムなどが実際より高い値で報告される。
- 1
駆血帯を巻いている時間は2分以内とする。不正解
駆血時間は短くとどめるのが原則である。
- 2
針の刃面を下に向けて血管内に刺入する。不正解
針の刃面は一般に上向きで刺入するとされ、記述の「下」は標準と異なる。
- 3
静脈内に針を刺入したら強く内筒を引く。不正解
内筒を強く引くと溶血や血管虚脱を招くため望ましくない。
- 4
針を抜いてから1分程度の圧迫止血を行う。不正解
抜針後は数分程度の圧迫止血が推奨される。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
静脈血採血は手技の細部が問われる。 数値そのものより「なぜそうするか(溶血・血液性状の変化・神経損傷の回避)」を押さえる。
- 駆血帯は穿刺部位の7〜10cm中枢側に巻く。駆血時間は長くても2分を超えない(血清カリウム・乳酸などが変動する)
- 穿刺部位の第一選択は肘正中皮静脈。上腕動脈・正中神経に近い内側の深部穿刺は避ける
- 針の刃面(ベベル)は上向きにし、皮膚に対して浅い角度で刺入する
- 強い陰圧をかける・激しく転倒混和する・細い針を使うと溶血し、カリウムや乳酸脱水素酵素(LD)が偽高値になる
- 抜針後は数分間圧迫止血し、もまない。抗凝固薬服用中はより長く圧迫する
- 穿刺時に電撃痛・しびれを訴えたら直ちに抜針し、神経損傷を疑って医師に報告する
参考: 厚生労働省 看護師国家試験 採点除外等の取扱いをした問題/医学書院『系統看護学講座 基礎看護学』(採血の手技)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について