第107回 看護師国家試験 午後 問17 解説
📝 問題
Fowler〈ファウラー〉位で食事を摂るときの姿勢で誤嚥を予防するのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ Fowler〈ファウラー〉位で食事をとるときは、顎を引いた頸部前屈位が誤嚥を予防する。
頸部を前屈させると気道の入り口である喉頭が守られ、食塊が気道へ入りにくくなる。 一方、頸部後屈位は気道が開いて誤嚥のリスクが高まるため避ける。 ファウラー位で食事をとる際は、顎を引いた頸部前屈位を保つことが誤嚥予防の基本となる。
国試では嚥下と体位の関係が頻出である。 「顎を引く=頸部前屈で誤嚥予防」「頸部後屈は誤嚥を招く」という原則を押さえておく。
- 1
頸部側屈位不正解
頸部側屈位は頭を横に倒した姿勢で、誤嚥を防ぐのは顎を引いた前屈位である。
- 2
頸部前屈位正解
頸部前屈位(顎を引く)は喉頭を保護し、誤嚥を予防する。
- 3
頸部後屈位不正解
頸部後屈位は気道が開き、誤嚥のリスクをむしろ高める。
- 4
頸部回旋位不正解
頸部回旋位は片側の食塊通過を促す目的で用いることはあるが、一般的な誤嚥予防の基本姿勢ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
摂食・嚥下障害の援助は、姿勢・食形態・介助の仕方・口腔ケアのどれか1つを取り上げて問われる。 どれも「誤嚥を防ぐ向きはどちらか」で判断しよう。
- ベッド上では30度程度にギャッジアップし、頸部を前屈(顎を引く)させる。頸部後屈は誤嚥を招く
- 一口量は少なめにし、嚥下を確認してから次の一口を運ぶ。急がせない
- 水分は最もむせやすいためとろみをつける。ゼリー状・ペースト状は食塊がまとまりやすい
- 片麻痺がある場合は健側から食物を入れ、食後は患側の口腔内残渣を確認する
- 食後は30分〜1時間程度座位を保ち、胃食道逆流による誤嚥を防ぐ
- 食前の口腔ケア・嚥下体操と、食後の口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防につながる
参考: 医学書院『系統看護学講座 基礎看護学』(食事援助)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について