第107回 看護師国家試験 午前 問16 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

排便を促す目的のために浣腸液として使用されるのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 排便を促す浣腸液として使用されるのはグリセリンである。

グリセリン浣腸は、グリセリンの浸透圧作用で腸壁から水分を引き出して便を軟化させ、腸管を刺激して蠕動を促すことで排便を促す。 一般に50%グリセリン液が用いられる。

国試ではグリセリン浣腸の目的と注意点が頻出。 バリウムは造影剤、ヒマシ油は経口の刺激性下剤、エタノールは消毒用であり、いずれも浣腸液としては使用しない。

  • 1

    バリウム不正解

    バリウムは消化管造影に用いる造影剤で、浣腸液ではない。

  • 2

    ヒマシ油不正解

    ヒマシ油は経口で用いる刺激性下剤であり、浣腸液としては使用しない。

  • 3

    グリセリン正解

    グリセリンは浸透圧作用と腸管刺激で排便を促す浣腸液である。

  • 4

    エタノール不正解

    エタノールは消毒用で、腸粘膜に用いると有害である。

📚 国試でよく狙われるところ

グリセリン浣腸は、体位・挿入の長さ・液温・速度という手技の数値と、禁忌・合併症がそのまま問われる。 実施は左側臥位で行う。 立位で行うと直腸前壁を損傷し直腸穿孔をきたす危険があるため禁忌である。

  • カテーテルの挿入の長さは5〜6cm、液温は40℃前後(体温よりやや高め)。
  • 注入はゆっくり行い、注入後は3〜5分我慢してもらってから排便を促す。
  • 禁忌は消化管穿孔・下部消化管術直後・腸閉塞の疑い、および全身状態が不良な場合。
  • 急激な排便や迷走神経反射により血圧低下・徐脈を起こすことがあり、実施中・実施後の観察が必要。
排便を促す主な薬剤
分類例
浸透圧性下剤酸化マグネシウム、ラクツロース
大腸刺激性下剤センノシド、ピコスルファートナトリウム
坐薬ビサコジル、炭酸水素ナトリウム
浣腸グリセリン(一般に50%液)

参考: 基礎看護学 与薬・排泄援助技術

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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