第106回 看護師国家試験 午後 問50 解説
📝 問題
学童期の肥満について正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 学童期の肥満は成人期の肥満へ移行しやすい。
学童期についた脂肪は、そのまま大人まで持ち越されやすい。 食べ方や運動の習慣がこの時期に固まること、脂肪細胞そのものが増える時期であることが理由で、成人期の肥満に移行しやすい。 高血圧や脂質異常が子どものうちから始まることもある。
学校保健統計では、肥満度(身長別標準体重より実際の体重がどれだけ多いか)が20%以上の子どもを肥満傾向児とよぶ。 小学校での出現率は学年が上がるほど高く、7歳以降は男子のほうが女子より高い。
- 1
肥満傾向児は肥満度30%以上と定義される。不正解
肥満傾向児の基準は肥満度20%以上で、30%以上は中等度肥満にあたる区分である。
- 2
肥満傾向児は高学年より低学年が多い。不正解
逆。小学校では学年が上がるほど出現率が高く、低学年より高学年に多い。
- 3
肥満傾向児は男子より女子が多い。不正解
逆。7歳以降はどの年齢でも男子のほうが女子より出現率が高く、小学校全体でも男子が上回る。
- 4
成人期の肥満に移行しやすい。正解
学童期の肥満は食習慣・運動習慣とともに持ち越され、成人期の肥満へ移行しやすい。
📚 国試でよく狙われるところ
小児の肥満は、判定に使うのがBMIではなく肥満度である点がくり返し問われる。数値の境目を年齢とセットで覚えよう。
- 幼児(6歳未満)は基準が違い、+15%以上でふとりぎみ、+20%以上でややふとりすぎ、+30%以上でふとりすぎとする
- 令和6年度の学校保健統計では、肥満傾向児の割合は男女とも9〜12歳が最も高く、男子は9歳以降1割を超えている
| 肥満度 | 判定 |
|---|---|
| +20%以上 | 軽度肥満(肥満傾向児) |
| +30%以上 | 中等度肥満 |
| +50%以上 | 高度肥満 |
| −20%以下 | 痩身傾向 |
参考: 文部科学省「学校保健統計調査」/日本肥満学会「小児肥満症診療ガイドライン」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について