第106回 看護師国家試験 午後 問37 解説
📝 問題
職業病や労働災害の防止、より健康的な労働環境の確保および労働者の健康の向上を目的としている法律はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 職業病や労働災害を防ぎ、労働者の健康を守ることを目的としている法律は労働安全衛生法である。
労働安全衛生法は、職場の危険を減らして労働災害を防ぎ、働く人の健康を守り、快適な職場をつくることを目的とする法律である。もとは労働基準法の一部だったものが、独立した法律として分けられた。 事業者に対し、安全衛生管理体制の整備、健康診断の実施、危険な作業や有害な物質の規制、ストレスチェックの実施などを義務づけている。
他の3つは、働く人の権利や労使の関係を扱う法律である。 労働基準法は賃金・労働時間・休憩・休日など、労働条件の最低の基準を定める。 労働組合法は組合をつくって団体交渉をする権利を、労働関係調整法は労使の争いを調整する手続きを定める。
- 1
労働組合法不正解
労働組合法は、労働者が組合をつくり、団体交渉や争議行為を行う権利を保障する法律である。
- 2
労働基準法不正解
労働基準法は、賃金・労働時間・休憩・休日など労働条件の最低の基準を定める法律である。安全と衛生にあたる部分が、労働安全衛生法として分けられた。
- 3
労働安全衛生法正解
職場の危険の防止、健康診断、ストレスチェックなど、労働者の安全と健康を守る仕組みをまとめて定めている。
- 4
労働関係調整法不正解
労働関係調整法は、労使の争いを予防し、あっせん・調停・仲裁によって解決する手続きを定める法律である。
📚 国試でよく狙われるところ
労働安全衛生法が事業者に義務づけている中身は、対象と回数の条件とあわせて問われる。人数と頻度を数字で覚えよう。
- 一般健康診断は年1回以上(雇入れ時にも行う)。費用は事業者が負担し、結果は本人に通知する
- ストレスチェックは労働者50人以上の事業場で年1回以上が義務。2028年4月からは50人未満の事業場にも広がる
- 産業医と衛生管理者は、労働者50人以上の事業場で選任する
参考: 労働安全衛生法/厚生労働省「ストレスチェック制度」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について