第106回 看護師国家試験 午後 問36 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

検査の目的と採尿方法の組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 細菌を特定するための尿は、出はじめを捨てた中間尿を採る。

排尿のはじめの尿には、尿道の出口についていた細菌が混じる。 出はじめを流してから採るのが中間尿で、膀胱の中の尿をそのまま調べられるため、細菌の特定に使う。採る前に尿道口の周りを拭き、無菌の容器で受ける。

他の3つは、目的と方法の組合せが入れ替わっている。 杯分尿は排尿を2〜3回に分けて別々の容器に採る方法で、どの区間に血や膿が混じるかから、尿道など下部尿路のどこに病変があるかをしぼる。 腎機能の評価に使うのは24時間尿で、1日分をためてクレアチニンクリアランスや1日の蛋白の量を調べる。 早朝尿は起きてすぐの濃い尿で、蛋白や糖の定性検査、尿沈渣に向く。

杯分尿とは

1回の排尿を2〜3個の容器に分けて採る方法。前半だけに血や膿が出れば尿道、全体に出れば膀胱かそれより上、というように病変の場所をしぼれる。

  • 1

    細菌の特定 ── 中間尿正解

    出はじめを捨てて採った中間尿は、尿道の細菌が混じりにくく、膀胱の中の状態をそのまま映す。

  • 2

    腎機能の評価 ── 杯分尿不正解

    杯分尿は、排尿を分けて採り、どの区間に異常が出るかで尿道など下部尿路の病変の場所をしぼる方法である。腎機能は24時間尿で評価する。

  • 3

    肝機能の評価 ── 24時間尿不正解

    24時間尿は、1日分をためて腎機能や1日の排泄量を調べる方法である。肝機能の評価は血液検査で行う。

  • 4

    尿道の病変の推定 ── 早朝尿不正解

    早朝尿は起床直後の濃い尿で、蛋白や糖の定性検査、妊娠反応、尿沈渣に向く。尿道の病変の場所は杯分尿で推定する。

📚 国試でよく狙われるところ

尿検査は、所見とそこから疑う病態の組合せで問われる。試験紙の項目と見た目を1組で覚えよう。

  • 白血球と亜硝酸塩がそろって陽性なら、細菌による尿路感染を疑う
  • 尿の混濁は膿や細菌のしるし。放置すると正常な尿も塩類や細菌の増殖で濁ってくるので、採ったらすぐ提出する
  • 尿蛋白が続くときは腎臓の障害を疑う。発熱や運動のあとに一時的に出ることもある

参考: 系統看護学講座 基礎看護技術/系統看護学講座 臨床検査

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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