第106回 看護師国家試験 午後 問3 解説
📝 問題
光化学オキシダントの原因物質はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 光化学オキシダントの原因物質は窒素酸化物である。
光化学オキシダントは、工場や自動車から出る窒素酸化物と揮発性有機化合物が、日ざしの紫外線を受けて化学変化してできる。オゾンを主な成分とする二次汚染物質である。 日ざしの強い夏の日中に濃度が上がり、目やのどの痛み、息苦しさを起こす。濃度が高いときは光化学スモッグ注意報が出される。
他の選択肢はそれぞれ別の環境問題に結びつく。ヒ素は土壌や地下水の汚染、フロンはオゾン層の破壊、ホルムアルデヒドは建材から出てシックハウス症候群の原因になる。
二次汚染物質とは
工場や自動車から直接出された物質が、日光や大気中の反応で別の有害物質に変わったもの。光化学オキシダントが代表である。
- 1
ヒ素不正解
ヒ素は土壌や地下水を汚染する有害物質で、慢性中毒では皮膚の変化や末梢神経の障害が起こる。
- 2
フロン不正解
フロンは冷媒などに使われ、成層圏のオゾン層を壊す原因物質である。
- 3
窒素酸化物正解
窒素酸化物は紫外線を受けて光化学オキシダントに変わり、酸性雨の原因にもなる。
- 4
ホルムアルデヒド不正解
ホルムアルデヒドは建材や接着剤から出る揮発性の物質で、シックハウス症候群の主な原因である。
📚 混同しやすいので注意
大気汚染は「物質」と「それが起こす現象」を入れ替えて問われる。物質名と現象を対にして覚えよう。
- 光化学オキシダントは環境基準の達成率が極めて低く、注意報は主に夏の日中に出る
- 微小粒子状物質(PM2.5)は直径2.5μm以下の粒子で、肺の奥まで入り込む
- 二酸化硫黄は酸性雨や四日市ぜんそくの原因となった物質である
参考: 環境省「大気汚染に係る環境基準」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について