第106回 看護師国家試験 午後 問16 解説
📝 問題
水痘の症状はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 水痘では、紅斑が水疱へと進む発疹が全身に現れる。
水痘は水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染で起こり、強いかゆみを伴う発疹が全身に出る。 発疹は紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮の順に進み、新しい発疹が次々に出るため、進み方の違う発疹が同時にみられる。この新旧混在が水痘の特徴である。
他の3つは別のウイルス感染症の症状である。耳下腺の腫脹は流行性耳下腺炎、両頰部のびまん性紅斑は伝染性紅斑、解熱前後の斑状丘疹性発疹は突発性発疹にみられる。
斑状丘疹性発疹とは
平らな赤い斑点(斑)と、少し盛り上がった赤いぶつぶつ(丘疹)が混じった発疹。突発性発疹や麻疹でみられる。
- 1
耳下腺の腫脹不正解
耳下腺の腫脹は流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)でみられ、耳の前から下あごにかけて腫れて痛む。
- 2
両頰部のびまん性紅斑不正解
両頰部のびまん性紅斑は伝染性紅斑(りんご病)の症状で、頰が赤くなったあと手足にレース状の発疹が広がる。
- 3
水疱へと進行する紅斑正解
水痘の発疹は紅斑から水疱になり、膿疱を経て痂皮になる。かゆみが強く、掻き壊すと細菌感染や瘢痕を残す。
- 4
解熱前後の斑状丘疹性発疹不正解
解熱前後に出る斑状丘疹性発疹は突発性発疹の特徴で、3〜4日続いた高熱が下がるころに体幹から広がる。
📚 ここも一緒におさえておこう
水痘は、発疹の見分けで終わらず、感染対策・登園の目安・ワクチンまで一続きで問われる。ウイルスが体に残ることまでセットで覚えよう。
- 空気感染するのは結核・麻疹・水痘の3つ。患者は陰圧個室に入り、医療者はN95マスクを着ける
- 感染力があるのは発疹が出る少し前からすべての発疹が痂皮化するまでで、痂皮になれば登園・登校できる
- 治ったあともウイルスは神経節に潜み、体力が落ちたときに帯状疱疹として出てくる
- 水痘ワクチンは1歳から2回の定期接種になっている
参考: 標準的な小児看護学(発疹性ウイルス感染症)/予防接種法に基づく定期接種(水痘ワクチン)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について