第106回 看護師国家試験 午前 問37 解説
📝 問題
患者と看護師の関係において、ラポールを意味するのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ ラポールは、患者と看護師のあいだに人間対人間の関係が確立された状態をいう。
ラポールは、たがいに信頼し合い、安心して気持ちを話せる信頼関係ができている状態をさす。 看護では、患者と看護師が役割を越えて人間対人間の関係を結んだところに成り立つ。
この関係ができると、患者は不安や本音を語れるようになり、看護に必要な情報も自然に集まる。ラポールの形成は、援助関係の土台にあたる。
- 1
侵されたくない個人の空間不正解
侵されたくない個人の空間はパーソナルスペースである。相手との関係によって広さが変わるので、近づく前に声をかけて配慮する。
- 2
人間対人間の関係の確立正解
たがいの信頼にもとづく人間対人間の関係ができあがった状態が、ラポールの意味にあたる。
- 3
意図的な身体への接触不正解
意図的に体に触れてはたらきかけることはタッチングという。手を握る、背中をさするなど、言葉によらない看護の技術になる。
- 4
自己開示不正解
自己開示は、自分の考えや経験を相手に伝えることをさす。看護師が適度に自己開示すると患者は話しやすくなり、ラポールを築く助けになる。
📚 ここも一緒におさえておこう
信頼関係をつくる技法は、名前と具体的な行動を入れ替えて問われる。行動のほうから覚えると迷わない。
- 傾聴=相手の話をさえぎらず、関心を向けて聴く
- 受容=相手の考えを評価せず、そのまま受けとめる
- 共感=相手の気持ちを相手の立場から理解し、言葉にして返す
- 開かれた質問=「はい・いいえ」で答えられない聞き方をして、患者が自由に語れるようにする
参考: 系統看護学講座 基礎看護学(人間関係とコミュニケーション)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について