第106回 看護師国家試験 午前 問30 解説
📝 問題
ホルモンと分泌部位の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ プロラクチンは下垂体前葉から分泌される。
プロラクチンは下垂体前葉から出るホルモンで、乳腺を発育させて乳汁の産生を促す。産後は児が乳頭を吸う刺激で分泌が増え、母乳が作られ続ける。
他の3つは出どころが違う。サイロキシンは甲状腺、テストステロンは精巣、バソプレシンは下垂体後葉から出る。
- 1
サイロキシン ── 副甲状腺不正解
サイロキシンは甲状腺から出て全身の代謝を高めるホルモン。副甲状腺から出るのは、血液中のカルシウムを増やすパラソルモンである。
- 2
テストステロン ── 前立腺不正解
テストステロンは精巣から出る男性ホルモン。前立腺は精液の一部を作る器官で、テストステロンがはたらきかける相手の側にあたる。
- 3
バソプレシン ── 副腎皮質不正解
バソプレシンは下垂体後葉から出て、腎臓で水を再吸収させる。副腎皮質から出るのはコルチゾールやアルドステロンである。
- 4
プロラクチン ── 下垂体前葉正解
プロラクチンは下垂体前葉から出て、乳汁の産生を促す。
📚 混同しやすいので注意
ホルモンは「名前と出どころ」を入れ替えて問われる。まず下垂体を前葉と後葉に分けよう。後葉のホルモンは視床下部で作られて運ばれてくるので、「後葉は作らずに出すだけ」と覚えると迷わない。
| 部位 | ホルモン | 主なはたらき |
|---|---|---|
| 前葉 | 成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、プロラクチン | 成長を進め、ほかの内分泌腺を動かし、乳汁を作らせる |
| 後葉 | バソプレシン(抗利尿ホルモン)、オキシトシン | 腎臓で水を再吸収させ、子宮を収縮させて乳汁を出させる |
参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能 解剖生理学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について