第106回 看護師国家試験 午前 問28 解説
📝 問題
縦隔に含まれるのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 縦隔に含まれるのは胸腺である。
縦隔は、左右の肺にはさまれた胸の中央の空間である。前は胸骨、後ろは脊柱、下は横隔膜に囲まれ、心臓・大血管・気管・食道と、胸腺が収まっている。 胸腺はそのなかでも前のほうにあり、免疫を担うT細胞が育つ場所として働く。
他の3つは縦隔の外にある。肺は縦隔を左右からはさむ位置、副腎は腎臓の上、甲状腺は首の前面にある。
T細胞とは
リンパ球の一種で、胸腺で育つことからこの名がある。ウイルスに感染した細胞を攻撃したり、ほかの免疫細胞に指示を出したりする。
- 1
肺不正解
縦隔は左右の肺にはさまれた空間で、肺はその両側にある。
- 2
胸腺正解
縦隔の前のほうにある器官で、T細胞が成熟する場所である。
- 3
副腎不正解
左右の腎臓の上にのった内分泌器官。腹部にあり、胸部の縦隔とは離れている。
- 4
甲状腺不正解
首の前面、喉頭のすぐ下にある内分泌器官で、甲状腺ホルモンを出す。
📚 国試でよく狙われるところ
縦隔は「そこに何が入っているか」を入れ替えて問われる。胸の中央にある部屋、と場所でとらえてから中身を並べよう。 入っているのは心臓と心膜、大動脈・大静脈、気管と主気管支、食道、胸腺である。 胸腺は思春期に最大になり、成人では脂肪に置き換わって小さくなる。
参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能 解剖生理学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について