第105回 看護師国家試験 午後 問72 解説
📝 問題
日本人の食事摂取基準(2015年版)で、身体活動レベルⅠ、70歳以上の男性の1日の推定エネルギー必要量はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 身体活動レベルⅠの70歳以上の男性の推定エネルギー必要量は、1日1,850 kcalである。
推定エネルギー必要量は、年齢・性別と身体活動レベルの組合せで決まる。身体活動レベルⅠは1日の大半を座って過ごす人で、高齢者では自宅にいてほとんど外出しない人があてはまる。
出題時の日本人の食事摂取基準(2015年版)では、70歳以上の男性はⅠが1,850 kcal、Ⅱ(ふつう)が2,200 kcal、Ⅲ(高い)が2,500 kcalであった。
高齢者の区分は2020年版から65〜74歳と75歳以上に分かれた。現行の2025年版はレベルをⅠ・Ⅱ・Ⅲで示さず「低い・ふつう・高い」と呼ぶ。75歳以上の男性の「低い」は1,850 kcal、65〜74歳の男性の「低い」は2,100 kcalである。
身体活動レベルとは
1日にどれくらい体を動かすかを3段階に分けたもの。高齢者では「低い」が自宅にいてほとんど外出しない人、「ふつう」が自立して生活している人にあたる。
- 1
1,450 kcal不正解
1,450 kcalは、現行の2025年版で75歳以上の女性の「低い」にあたる値である。
- 2
1,850 kcal正解
70歳以上の男性で身体活動レベルⅠのときの値が1,850 kcalである。
- 3
2,000 kcal不正解
70歳以上の男性の推定エネルギー必要量は1,850・2,200・2,500の3段階で、2,000 kcalはこの中にない。
- 4
2,200 kcal不正解
2,200 kcalは、同じ70歳以上の男性で身体活動レベルⅡ(ふつう)にあたる値である。
- 5
2,500 kcal不正解
2,500 kcalは、同じ70歳以上の男性で身体活動レベルⅢ(高い)にあたる値である。
📚 国試でよく狙われるところ
食事摂取基準は、年齢区分や指標の呼び方が改定のたびに変わる。最新版で何がどう変わったかを押さえよう。
- 高齢者を65〜74歳と75歳以上に分ける区分は2020年版から。2025年版ではローマ数字を使わず「低い・ふつう・高い」の3カテゴリーで示す。
- エネルギーの過不足は摂取量そのものではなく、体重の変化とBMIで評価する。
- 高齢者では低栄養とフレイルの予防が重視され、65歳以上のたんぱく質の目標量は15〜20%エネルギーとされている。
参考: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」/厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について