第105回 看護師国家試験 午後 問61 解説
📝 問題
日本の平成24年(2012年)の高齢者の健康に関する意識調査において最期を迎える場に関する希望で最も多いのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 高齢者が最期を迎える場として最も多く希望しているのは自宅である。
内閣府が高齢者に最期を迎えたい場所をたずねた調査では、治る見込みのない病気になったときの場所として自宅を挙げる人が最も多い。 出題時の平成24年度(2012年度)の「高齢者の健康に関する意識調査」では自宅が54.6%、病院などの医療施設が27.7%だった。平成29年(2017年)の「高齢者の健康に関する調査」でも自宅が51.0%で、順位は変わっていない。
一方、実際に亡くなる場所は医療機関が最も多い。 この希望と実際のずれを埋めるため、在宅で療養と看取りを支える仕組みが整えられてきた。
- 1
自宅正解
住み慣れた場所で過ごしたいという希望から、自宅が最も多く選ばれている。
- 2
医療施設不正解
病院などの医療施設は希望としては自宅に次ぐ。実際に亡くなる場所としては最も多く、希望とは順位が入れ替わる。
- 3
福祉施設不正解
特別養護老人ホームなどの福祉施設は、介護を受けながら暮らす場として選ばれ、最期を迎えたい場所としては少数である。
- 4
高齢者向けのケア付き住宅不正解
高齢者向けのケア付き住宅は見守りや生活支援の付いた住まいで、最期の場として挙げる人はわずかである。
📚 国試でよく狙われるところ
在宅での看取りは、支える仕組みの名前を入れ替えて問われる。誰が訪問し、どの仕組みが受け皿になるかを対にして覚えよう。
- 在宅での看取りは訪問診療と訪問看護が支え、24時間の連絡体制があると本人と家族の不安が減る。
- 地域包括ケアシステムは、住み慣れた地域で最期まで暮らせるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体で提供する仕組み。
- 人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)は、本人・家族・医療者が話し合いを重ねて、望む医療とケアをあらかじめ共有する取り組み。
参考: 内閣府「高齢者の健康に関する意識調査」/内閣府「高齢社会白書」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について