第105回 看護師国家試験 午後 問54 解説
📝 問題
性的対象とその性的指向の分類との組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 性的指向が異性に向くことをヘテロセクシュアルという。
性的指向は、恋愛や性愛の関心がどの性別に向くかを指す。向く先で呼び方が決まる。 ・異性=ヘテロセクシュアル ・同性=ホモセクシュアル ・両性=バイセクシュアル ・どちらにも向かない=アセクシュアル
トランスセクシュアルはこの並びに入らない。自分の性別を自分でどう認識しているか(性自認)にかかわる言葉で、性的指向とは別の軸である。
性自認とは
自分の性別を自分自身がどう認識しているか。ジェンダーアイデンティティともいう。
- 1
同性 ── トランスセクシュアル不正解
トランスセクシュアルは、生まれたときの性別と自分が認識する性別が一致しない人を指す言葉で、性自認の側の分類である。同性に向く性的指向はホモセクシュアルという。
- 2
異性 ── ヘテロセクシュアル正解
性的指向が異性に向くこと。異性愛ともいう。
- 3
両性 ── ホモセクシュアル不正解
ホモセクシュアルは同性に向く性的指向である。両性に向くのはバイセクシュアル。
- 4
なし ── バイセクシュアル不正解
バイセクシュアルは両性に向く性的指向である。どちらにも向かないのはアセクシュアル。
📚 ここも一緒におさえておこう
性の多様性は、性的指向と性自認のどちらの話かを入れ替えて問われる。「誰に向くか」と「自分をどう認識するか」で分けて覚えよう。
- 性的指向は関心が誰に向くか、性自認は自分の性別を自分でどう認識しているか。この2つは別々に決まるので、組み合わせもさまざまになる。
- 国際的な診断基準の改定で、性別に関する状態は精神疾患の枠から外され、性別不合と呼ばれるようになった。いまは「トランスセクシュアル」より「トランスジェンダー」が使われる。
- 2023年(令和5年)には、性的指向とジェンダーアイデンティティの多様性について国民の理解を進めるための法律が施行された。
参考: 世界保健機関〈WHO〉国際疾病分類(性別不合の位置づけ)/標準的な母性看護学(リプロダクティブヘルスと性の多様性)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について