第105回 看護師国家試験 午後 問27 解説
📝 問題
血液型で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ A型の人の血漿には抗B抗体がある。
ABO式血液型では、赤血球の表面にある抗原と、血漿にある抗体が必ず逆の組合せになる。自分がもたない抗原に対する抗体を、生まれて数か月のうちにもつようになるためである。 ・A型=A抗原と抗B抗体 ・B型=B抗原と抗A抗体 ・AB型=A抗原とB抗原の両方、抗体はなし ・O型=抗原なし、抗Aと抗Bの両方の抗体
輸血でこの抗原と抗体が出会うと、赤血球が壊れる。
Coombs〈クームス〉試験とは
赤血球にくっついた抗体を調べる検査。赤血球が壊れる病気や、不規則抗体を見つけるのに使う。
- 1
日本人の15%はRh(−)である。不正解
日本人のRh(−)はおよそ0.5%で、200人に1人ほどである。15%は白人での割合。
- 2
A型のヒトの血漿には抗B抗体がある。正解
A型はA抗原をもち、自分がもたないB抗原に対する抗B抗体を血漿にもつ。
- 3
B型のヒトの赤血球膜表面にはA抗原がある。不正解
B型の赤血球にあるのはB抗原である。A抗原をもつのはA型とAB型。
- 4
Coombs〈クームス〉試験でABO式の血液型の判定を行う。不正解
Coombs〈クームス〉試験は赤血球にくっついた抗体を調べる検査で、不規則抗体や新生児の溶血を見つけるのに使う。ABO式の判定はオモテ検査とウラ検査で行う。
📚 混同しやすいので注意
血液型は、ABO式とRh式の違いを入れ替えて問われる。「ABOはもともと抗体がある、Rhは接したあとに作られる」と対にして覚えよう。 Rh(−)の人がRh(+)の血液に接すると抗D抗体が作られ、2回目から溶血が起こる。 Rh(−)の母がRh(+)の児を妊娠したときも同じで、次の妊娠で新生児溶血性疾患を招く。妊娠28週ころと分娩後72時間以内に、抗D免疫グロブリンを注射して防ぐ。
参考: 厚生労働省 輸血療法の実施に関する指針/系統看護学講座 解剖生理学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について