第105回 看護師国家試験 午後 問26 解説

一般人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

耳の感覚器と刺激との組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 球形囊が受け取るのは頭部の傾きである。

内耳の感覚器は3つに分けられる。 ・蝸牛管=音(鼓膜から伝わる振動) ・球形囊と卵形囊=頭部の傾きと直線の加速 ・半規管=頭部の回転

球形囊と卵形囊はまとめて耳石器とよばれる。半規管は3本が互いに直角を向き、中のリンパが動くことで回転の向きを感じとる。

耳石器とは

球形囊と卵形囊をまとめた呼び方。中にある小さな石(耳石)が重力で動き、頭がどちらへ傾いたかを伝える。

  • 1

    蝸牛管 ── 頭部の回転不正解

    蝸牛管が受け取るのは音の振動である。頭部の回転を感じるのは半規管。

  • 2

    球形囊 ── 頭部の傾き正解

    球形囊は卵形囊とともに耳石器をつくり、頭の傾きと直線の加速を感じとる。

  • 3

    半規管 ── 鼓膜の振動不正解

    半規管が感じるのは頭部の回転である。鼓膜の振動は耳小骨を通って蝸牛管へ伝わる。

  • 4

    卵形囊 ── 骨の振動不正解

    卵形囊は球形囊と同じ耳石器で、感じるのは頭の傾きと直線の加速である。骨の振動は骨伝導で直接内耳に届く。

📚 混同しやすいので注意

耳は、音の通り道と平衡を保つしくみが別々に問われる。外耳・中耳は音を伝える道、内耳から先は感じとる場所、と分けて覚えよう。

  • 音は外耳道から鼓膜、耳小骨、蝸牛の順に伝わる
  • 外耳・中耳の障害で起こるのが伝音難聴、内耳から先の障害で起こるのが感音難聴
  • 平衡の情報は前庭神経を通り、蝸牛神経と合わさって内耳神経になる

参考: 系統看護学講座 解剖生理学

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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