第105回 看護師国家試験 午前 問74 解説
📝 問題
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 認知症対応型共同生活介護では、光熱費は利用者の自己負担になる。
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)は、認知症のある人が5〜9人の少人数で共同生活を送りながら、介護と機能訓練を受ける地域密着型サービスである。1つの事業所に置ける共同生活住居(ユニット)は、出題当時は原則2つまでだったが、現在は3つまでとされている。
介護保険から給付されるのは介護サービスの部分だけで、家賃・食費・光熱費・日常生活費は自己負担になる。
他の4つは内容が違う。 1つのユニットの定員は5〜9人である。看護職員の配置は義務ではなく、置かれるのは介護従業者と計画作成担当者である。制度上は市町村が指定する地域密着型サービスで、施設サービスには入らない。最期まで住み慣れた場所で過ごせるよう、看取りに対応する事業所も増えている。
地域密着型サービスとは
住み慣れた地域で暮らし続けられるように、市町村が指定して整えるサービス。原則としてその市町村に住む人だけが利用できる。
- 1
光熱費は自己負担である。正解
家賃・食費・光熱費・日常生活費は介護保険の給付に含まれず、利用者が負担する。
- 2
12人を1つのユニットとしている。不正解
1つのユニットの定員は5〜9人である。少人数で家庭に近い暮らしを送るための仕組みになっている。
- 3
看護師の配置が義務付けられている。不正解
配置が義務づけられているのは介護従業者と計画作成担当者で、看護職員は必須ではない。医療が必要なときは訪問看護などと連携する。
- 4
介護保険制度の施設サービスである。不正解
制度上は地域密着型サービスにあたり、指定を行うのは市町村である。施設サービスは介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院の3つである。
- 5
臨死期は提携している病院に入院する。不正解
看取りに対応する事業所も増えており、住み慣れたグループホームで最期まで過ごすこともできる。
📚 混同しやすいので注意
介護保険のサービスは、「居宅」「地域密着型」「施設」のどれに入るかで問われる。施設サービスは3つだけ、と先に枠を閉じよう。
- 施設サービスは介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院の3つだけ。介護療養型医療施設は令和6年3月末で廃止された
- 地域密着型サービスには、認知症対応型共同生活介護のほか小規模多機能型居宅介護・定期巡回随時対応型訪問介護看護・認知症対応型通所介護などがある
- 居宅サービスの代表は訪問介護・訪問看護・通所介護・短期入所生活介護で、指定を行うのは都道府県である
参考: 介護保険法(地域密着型サービス)/厚生労働省「指定地域密着型サービスの人員、設備及び運営に関する基準」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について