第105回 看護師国家試験 午前 問73 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

膀胱癌のため尿路ストーマを造設する予定の患者への説明で適切なのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 尿路ストーマでは、装具を付けたまま入浴できる。

尿路ストーマ(回腸導管など)は、尿管を回腸の一部を通して腹部の表面に導き、新しい尿の出口をつくるものである。出口には尿をためたり止めたりする筋肉がないため、尿は絶えず流れ続ける。そのため昼も夜も装具(採尿袋)を付けたまま過ごす。

入浴のときも装具を付けたまま湯につかる。装具は防水になっていて、湯が中に入ったり中身が漏れたりしない。

他の説明は当てはまらない。 ストーマには尿意がなく、袋にたまった尿は一定量になったら捨てる。装具は毎日ではなく数日に1回を目安に貼り替える。水分は控えるのではなく、尿路感染や結石を防ぐために多めにとる。

回腸導管とは

小腸の終わり(回腸)の一部を切り出し、そこに左右の尿管をつないで、もう一方の端を腹部の表面に出す手術。切り出した回腸は尿の通り道になるだけで、尿をためる働きはない。

  • 1

    「尿道の一部を体外に出して排泄口を造ります」不正解

    体外に出すのは尿道ではなく、尿管をつないだ回腸の一端である。回腸が尿の通り道になる。

  • 2

    「尿意を感じたらトイレで尿を捨てます」不正解

    ストーマには尿意がない。尿は絶えず流れ続けるので、袋にたまった尿を一定量で捨てる。

  • 3

    「ストーマの装具は毎日貼り替えます」不正解

    装具は毎日ではなく、数日に1回を目安に貼り替える。毎日はがすと皮膚を傷める。

  • 4

    「ストーマに装具を付けて入浴します」正解

    装具は防水になっていて、付けたまま入浴できる。湯につかっても中身は漏れない。

  • 5

    「水分の摂りすぎに注意が必要です」不正解

    逆。尿路感染や結石を防ぐため、水分はむしろ多めにとる。

📚 ここも一緒におさえておこう

ストーマは、尿路と消化管の違いを入れ替えて問われる。出るもの・装具の扱い・日常の注意の3点で見分けよう。

尿路ストーマと消化管ストーマの違い
項目尿路ストーマ(回腸導管など)消化管ストーマ(人工肛門)
出るもの尿が絶えず流れ続ける便とガス。結腸ストーマでは形のある便になる
装具の扱い終日つけたままで、入浴のときも外さない自宅の入浴では外して入ってもよい
日常の注意水分を多めにとり、尿路感染と結石を防ぐガスやにおいの出やすい食品を知り、便秘を防ぐ

参考: 標準的な成人看護学(尿路ストーマのセルフケア)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第105回の問題一覧を見る