第105回 看護師国家試験 午前 問37 解説
📝 問題
根拠に基づいた看護〈EBN〉で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 根拠に基づいた看護では、研究論文が目の前の患者に役立つかどうかを検討する。
根拠に基づいた看護〈EBN〉は、研究の根拠・看護師の経験・患者の意向の3つを合わせてケアを決める考え方である。 研究論文は読んで終わりではなく、批判的吟味を経てから使うかどうかを決める。
他の3つは、根拠と患者の意向を照らし合わせる手順が抜けている。 患者の好みは、研究の根拠と並べて判断に入れる。 先輩の行動をまねるだけでは、その方法が本当に有効かは分からない。 業務基準を守るのは看護師の務めだが、それ自体は根拠を確かめる作業ではない。
批判的吟味とは
研究の方法と結果が信頼できるか、目の前の患者に当てはまるかを確かめること。論文をうのみにしないための手順。
- 1
患者の好みは参考にしない。不正解
患者の好みや価値観は、研究の根拠と並ぶ判断材料である。切り離すのではなく、根拠と照らし合わせてケアを選ぶ。
- 2
先輩看護師の行動を模倣する。不正解
先輩の行動をまねることは経験の受け渡しにはなるが、その方法が有効かどうかは研究の根拠で確かめる必要がある。
- 3
研究論文の有用性を検討する。正解
研究論文の方法と結果を吟味し、目の前の患者に役立つかを確かめてからケアに取り入れる。
- 4
既存の看護業務基準を遵守する。不正解
業務基準を守ることは安全なケアの土台になる。ただし、その基準自体が最新の根拠に合っているかを確かめる作業とは別である。
📚 ここも一緒におさえておこう
根拠に基づいた看護は、手順の順番を入れ替えて問われる。「疑問→探す→吟味→使う→振り返る」と流れで覚えよう。
- ①臨床での疑問を、答えを探せる形の問いにする
- ②その問いに答える研究や資料を探す
- ③研究の方法と結果が信頼できるかを吟味する
- ④患者の状態と意向に照らして、使うかどうかを決める
- ⑤行ったケアの結果を振り返る
参考: 系統看護学講座 基礎看護学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について