第104回 看護師国家試験 午後 問47 解説
📝 問題
全血の検体を25℃の室内に放置すると低下するのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 全血を室温に置くと、血球が糖を使い続けるため血糖は低下する。
採血した血液を室温に置いても、赤血球や白血球は生きたまま糖を使い続ける。この働きが解糖で、血漿中のブドウ糖である血糖が時間とともに減っていく。 血糖を正しく測るため、採血管には解糖を止めるフッ化ナトリウムが入れてある。
他の3つは逆に増える。乳酸は解糖でできる産物、遊離脂肪酸は中性脂肪が分解されてできる産物、アンモニアはアミノ酸が分解されて作られ続ける。
解糖とは
細胞がブドウ糖を分解してエネルギーを取り出す反応。採血したあとの血液の中でも続くため、血糖値が下がる。
- 1
血糖正解
血球が解糖でブドウ糖を消費するため、放置した時間だけ低くなる。採血後は速やかに検査へ回す。
- 2
乳酸不正解
乳酸は解糖でできる産物なので、放置すると逆に増える。
- 3
遊離脂肪酸不正解
遊離脂肪酸は血液中の中性脂肪が酵素で分解されてできるため、放置すると増える。
- 4
アンモニア不正解
アンモニアは血液中でアミノ酸が分解されて作られ続けるため、放置すると増える。氷で冷やして直ちに測定する。
📚 国試でよく狙われるところ
検体の取り扱いは、放置や溶血で値がどちらへ動くかを入れ替えて問われる。「血球が使うものは減り、血球から出るものは増える」と束ねて覚えよう。
- 血糖は血球が使うので低下する。解糖を止めるフッ化ナトリウム入りの採血管を使う
- アンモニアと乳酸は放置すると上昇する。採血後は氷で冷やして直ちに提出する
- 溶血すると、赤血球の中に多いカリウム・LDH・ASTが高く出る。強く吸引したり細い針を使ったりしない
参考: 標準的な臨床検査学(採血後の検体変化と保存条件)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について