第104回 看護師国家試験 午後 問25 解説
📝 問題
直流除細動器の使用目的はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 直流除細動器は不整脈を治療するために用いる。
直流除細動器は、心臓に短時間の電流を流して乱れた興奮をいったん消し、正常なリズム(洞調律)に戻す装置である。使う目的は不整脈の治療である。
最も急ぐ相手は心室細動と、脈が触れない心室頻拍である。心臓が細かく震えるだけで血液を送り出せず、電気ショック以外に止める方法がない。 心房細動のように血圧が保たれている不整脈では、心電図の波形に合わせて流す同期電気ショックを用いる。
心室細動とは
心室の筋肉がばらばらに震えるだけになり、血液を送り出せなくなった状態。すぐに電気ショックをしないと命に関わる。
- 1
呼吸の促進不正解
呼吸を助けるのは酸素投与や人工呼吸で、電気ショックの働きではない。
- 2
血圧の降下不正解
血圧を下げるのは降圧薬の役割である。除細動はむしろ心拍出量を保ち、血圧を立て直す方向に働く。
- 3
不整脈の治療正解
心室細動などの危険な不整脈を電気で止め、正しいリズムに戻す。
- 4
意識レベルの評価不正解
意識の評価はジャパン・コーマ・スケールなどの尺度を使って人が行うもので、機械で測るものではない。
📚 混同しやすいので注意
電気ショックは、機械の名前と使い方を入れ替えて問われる。誰が使うか・波形に合わせるか・胸骨圧迫をどうするかで押さえよう。
- 自動体外式除細動器(AED)=一般の人が使える機械。波形を自動で判断し、必要なときだけショックを流す
- 同期電気ショック(カルディオバージョン)=R波に合わせて流す方法。心房細動・心房粗動など、脈が触れる不整脈が対象
- 電気ショックの前後で最も大切なのは胸骨圧迫を長く止めないこと。充電中も続け、ショック直後はすぐ再開する
参考: JRC蘇生ガイドライン(日本蘇生協議会)/系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について