第104回 看護師国家試験 午後 問12 解説
📝 問題
意識障害がある患者への救命救急処置で最も優先されるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 意識障害のある患者への救命救急処置で最も優先されるのは気道確保である。
意識がないと舌の付け根が落ち込み(舌根沈下)、気道がふさがれる。 気道が閉じると数分で命に関わるので、気道確保が最初に行う処置になる。
救命処置は気道→呼吸→循環の順に進める。 気道を開いてはじめて酸素吸入も人工呼吸も効く。 頸椎損傷が疑われないときは頭部後屈顎先挙上法、疑われるときは下顎挙上法で開く。
- 1
保温不正解
保温は体温の低下を防ぐために必要な処置で、気道と呼吸を確保したあとに行う。
- 2
輸液不正解
輸液は循環を支える処置で、気道と呼吸を確保したうえで血管を確保して行う。
- 3
酸素吸入不正解
酸素吸入は呼吸を支える処置。気道が閉じたままでは、流した酸素が肺に届かない。
- 4
気道確保正解
意識障害でまず行う。舌根沈下による閉塞を取り除き、そのあとの呼吸・循環の処置を成り立たせる土台になる。
📚 国試でよく狙われるところ
救命処置は「まず何をするか」を入れ替えて問われる。呼吸があるかどうかで最初の一手が変わる点をおさえよう。
- 反応がなく、普段どおりの呼吸もないとき(心停止)は、胸骨圧迫から始める
- 胸骨圧迫は胸の真ん中を約5cm沈む深さで、1分間に100〜120回行う
- 食べ物などで気道がふさがれた窒息では、背部叩打法や腹部突き上げ法で取り除く
参考: 日本蘇生協議会「蘇生ガイドライン」/系統看護学講座 救急看護
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について