第104回 看護師国家試験 午前 問16 解説
📝 問題
副作用(有害事象)として低血糖症状を起こす可能性があるのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 血糖を下げるはたらきをもつインスリンは、効きすぎると低血糖を起こす。
インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞へ取り込ませて血糖を下げるただ一つのホルモンである。 薬として使うと、食事の量が少なかった日や体を動かした日に効きすぎて、低血糖になる。 低血糖では、まず冷汗・動悸・手のふるえ・強い空腹感が出て、進むと頭痛・眠気・意識障害に至る。
ほかの3つも副作用の多い薬だが、注意する症状はそれぞれ違い、不整脈・ふらつき・出血のほうが問題になる。
ジギタリス中毒とは
ジゴキシンなどの強心薬が効きすぎて起こる中毒。悪心・嘔吐、徐脈や不整脈、物が黄色く見えるなどが現れる。
- 1
ジゴキシン不正解
心臓の収縮を強める強心薬で、効きすぎるとジギタリス中毒になる。悪心・嘔吐、徐脈や不整脈が現れる。
- 2
インスリン正解
血糖を下げるホルモンそのもので、体が必要とする量より多いと低血糖になる。食事を抜いた日や運動量が増えた日に起こりやすい。
- 3
フェニトイン不正解
抗てんかん薬で、量が多すぎると眼振・ふらつき・言葉のもつれが出る。長く飲むと歯ぐきが腫れることがある。
- 4
ワルファリン不正解
血を固まりにくくする薬で、注意する副作用は出血。歯ぐきの出血やあざが増えていないかをみる。
📚 国試でよく狙われるところ
低血糖は、症状そのものよりも起きたあとの対応が問われる。意識があるかないかで手当てが分かれる、と覚えよう。
- 意識があるときは、ブドウ糖か砂糖の入った飲み物を口からとってもらう
- αグルコシダーゼ阻害薬を飲んでいる人は砂糖では血糖が上がりにくいので、必ずブドウ糖を使う
- 意識がないときは口から入れず、医師の指示でブドウ糖を静脈内に投与する
参考: 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド」/系統看護学講座 薬理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について